治療をしていると、そのまま症状が楽になる方と、一度疲労感を感じたり、はたまた少し悪化したようになってから楽になる方とがいるように感じます。
このように一度悪化するようにみえる反応を「好転反応」といい、良くなる過程で経るプロセスと考えられています。
なぜこういうことが起こるかというと、鍼灸治療により体内の循環や生理反応が活性化して、足りないものは補い、余分なものは出すという動きが高まります。
この「余分なものは出す」という動きが起こった時に、痛みや発熱や排泄など、様々な形で好転反応が起こります。この反応が落ち着くと、以前よりスッキリと快適な状態になるわけです。要はごちゃごちゃした体内をキレイにする作業が好転反応なわけです。
これが人によっては苦痛を伴う場合があり、それが「鍼で悪くなった」と思い込ませてしまう所以です。
私はなるべくこの反応を起こさないように心がけて治療していたのですが、やはりどうしても人によっては起こってしまうので、起こるべくものとして受け入れるようになりました。患者さんにも説明します。ご理解できない方には、極力刺激を少なくして対応しています。でもなんだかんだいって続けてくれているので、たぶん良さはわかっているのでしょうf^_^;)
たまったものは必ず出さないとよくならない。なのでやっぱり好転反応は必要なのですね。今までごまかして溜め込んできたものを明るみに出して消化していく。これが本当に解決すること、治療することなのだと思います。一時的にため込める場所にぶち込んどくのが、症状を抑え込む薬物治療。このツケはいつか払わないといけないのです。
西洋薬による薬物療法は、一時的に症状を押さえ込んで、その間に体力を回復させ、その後自然治癒力でためたものを消化していくのが本来の姿かと思います。(例えば咳がひどくて体力を消耗するので、咳止めで症状を抑えつつ体力を回復させ、回復後にその原因となるものを体内で処理していく。)
ですが現在は押さえ込んでは無理をして、治りきらず慢性化。更に無理を重ねるといる借金地獄状態の体になっている方が多いのだと思います。そして返済不可能まで溜め込むと、ガンなどの不治とされる病となってしまうのです。(ですが生命の力はすごい！土壇場で生き方を切り替えると病は癒えることが多いのです。病は「このままではいけないよ」という命からのメッセージです。)
ですので、常に溜め込まず出すことが健康の基本です。現代は良い質の食べ物などが少なくなってきているので、排泄できることが重要になっています。食べ物も感情も、しっかり消化して健康な心身を作って参りましょう＼(^o^)／
そのために鍼灸治療がお役に立てます。月一回でも、継続することで排泄できる体になるサポートができますよ☆
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