あの頃の私は
考えるより先に動いていた
位置情報を確認して
どうにでもなるわけでもないのに
実際、その場所に行ってみていた
安心したいわけでも
真実を知りたいわけでもなくて
ただ何もしない時間が怖かった
そうこうしているうちに
いつのまにか
悲しみより怒りに
気持ちが変わってきた
一緒にいた時間を
これ以上失わないように
今ある形を崩さないように
自分の立ち位置だけを確認していた
あの時間の私も、確かに私
でもあの感情は、はっきりわからない
これ以上
知りたくない
見たくない
自分が壊れるだけだと
どこかでわかっていた
この時の私は
まだ本気で向き合う覚悟もなくて
ただ日常に戻りたかっただけだった。
でも、
何も知らないままでは
前に進めなかった
ここから先は、
「知ろう」としてしまった私の話になる。