最初の答弁書を読んでから
しばらくして
また書類が届いた
封筒を見た瞬間
あぁ
もう1人かと思った
中に入っていたのは
もう1人の女の答弁書だった
正直、驚きはなかった
むしろ
やっぱり来たかという感じだった
でも
中身を読んでいくうちに
ため息が出た
そこに書かれていたのは
またしても
似たような内容だった
自分は悪くない
関係は問題なかった
そんな言葉が並んでいた
そして
自分もまた
既婚者だとは知らなかったと
書かれていた
既婚者だと知らなかったと
証明するために
こちらの女は
LINEのやり取りを提示してきた
そこまでして
自分は悪くないと
言い切るんだと思った
同じことを
繰り返すんだなと思った
誰も
自分のしたことを
認めようとはしない
2人の女が
一貫して
既婚者だとは知らなかったと
言っている意味が、この後わかった
その現実に
少しだけ、疲れた
でも同時に
はっきりしたこともあった
やっぱり
このまま終わらせてはいけない
ここで終わらせたら
この人たちは
何もなかったことにする
そう思った
怒りというより
静かに
線を引いた感覚だった
私は
簡単には離婚しない
離婚しないことが
この人たちにとって
一番都合が悪いから
ちゃんと、向き合ってもらう
そのために
ここまで来たんだと思った
静かに気持ちを整えたい夜は
何も考えずに
灯りだけを見ていた