彼方からの手紙 -24ページ目

彼方からの手紙

ラブレターフロム彼方 日々のお手紙です

水色と白の存在世界(後編)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「…え?」

 

「違いましたか」

 

ドクドクドクドクドク

鼓動の音が、早くなる。

 

「違わない!それ!え、なんで??

もしかして大輝にも見えてたってこと?」

 

「いや、さっきはオレなんも見えてないっす」

 

「なに?どゆこと??」

 

小さいテーブル、

向かい側にいる大輝の方に

思わず身を乗り出して。

 

大きな黒い目を真っ直ぐ見つめるけど、

あせってるのはオレだけで、

こいつは全く、いつものテンションで混乱する。

 

「ちょっと整理させて。オレが見たのは、

あの、近未来みたいな空間の中で

オレと大輝が、向かい合ってて、

なんかこう…ナナメに傾いてるっていうか、

浮いてるような感じの状態で、」

 

「おでこくっつけてて、

テラさんが目つぶってて、

オレが目を開けてる」

 

「それ!やっぱおんなじ!」

 

アルコールのイキオイも相まって、

やたらデカい声が出る。

 

「大輝見てないのに、なんで」

 

「オレのは、夢です」

 

「夢?」

 

「テラさんが出てくる夢」

 

夢…?

夢だとまたちょっと違くない??

 

より一層混乱するオレに、

大輝は信じられないことを口にする。

 

「テラさんをはじめて

夢で見たのは、高校生の時で」

 

「高校生??

オレたちが知り合う前ってこと?」

 

「はい」

 

「え、なにそれ。

大輝オレのこと知ってたの??」

 

「まったく知らないっすよ。笑

ただ何回も、夢に出てきてたのは事実で」

 

そんなことあんの…?

 

「だから配属された先で

はじめてテラさんに会ったとき、

夢の中の人が実在したんや!って

マジでびっくりしたんですけど」

 

「そんなすごいこと…

なんで言わないんだよ。言えよ」

 

「いや普通言わないでしょ。笑

急にそんなこと言われても

オレやったら信じられんし」

 

…たしかに。

 

でも不思議と、

怖いとか、気味が悪いとか

そんなことは一切、思わなかった。

 

「けっこういろんなパターンがあって。

リアルな夢からよくわかんないやつまで、

いろいろなんすけど」

 

「いちばん多く見てたのが、

さっきテラさんも言ってたやつ。

おでことおでこくっつけて、

オレがテラさんに、テレパシー?

みたいな感じで、なんか伝えてるような、

そんな夢で」

思い出す。

 

それはたしかに、

さっき見た場面。

 

「いつもオレが、引き留めようとしてて」

 

「…………」

 

「ひとりで行こうとしてるテラさんを、

オレが必死で引き留めてる、みたいな

焦った気持ちで、目が覚めるんです」

 

「…………」

 

「まだ全然、知らん人やった時から。

すげー必死で引き留めてて。

いや夢ん中では、ちゃんと知ってる…

知ってる人なんやけど…

なんかうまく言えないんすけど」

 

「うん」

 

「何回も見ました。何回も何回も」

 

時間が止まったように感じる。

 

「テラさんが消える最後もあれば。

オレが暗闇の中に落ちてく時もあれば。

テラさんが目を開けるけど、

届かなくてつらい気持ちが残ったりとか」

 

「とにかく繰り返し何回も、見てて。

いっつも最後は、焦ってて」

 

「…………」

 

店内のざわめきも聞こえなくて、

さっき見た映像の世界に…

吸い込まれていく気がする。
 

「見るたびいっつも、なんやこれって…」

 

「大輝聞いて。

わかんないよ?オレもわかんないけど」

 

哀しそうな不安そうな表情に

ただ勝手に、言葉が出る。

 

「オレも大輝も今ここにいる」

 

「…え」

 

「オレもいる。大輝もいる。今。

だから、大丈夫」

 

「………」

 

「大丈夫だってことは、わかるから」

 

「…ふはっ」

 

小さく笑った大輝の目から

不意に涙がぽろっとこぼれ落ちて。

 

それを見てオレは…

深い深い記憶の底にある、

よくわからない感情を、思い出す。

 

出会う前から決まっていたような。

存在そのものの、記憶の輪郭。

 

「あれ。なんでオレ泣いてんだ?笑」

 

「おい大輝しんみりすんなよ~!笑」

 

恥ずかしそうに袖で涙を拭う大輝が

恥ずかしくならないように

ふざけて大きな声で返す。

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

「これってやっぱ、

前世的なやつってことなのかな」

 

駅までの道を歩きながら、

金髪に問いかける。

 

「オレが兄貴で、大輝が弟」

 

「逆やないすか?」

 

「いやどう考えてもオレが兄貴だろ。笑」

 

「そーーーっすかねえ」

 

いつもの軽口の叩き合いだけど。

なぜか不思議と…安心したような感覚に

包まれている。

 

「もしくはアレかな。師弟関係とか。

オビワンとアナキンみたいな」

 

「スターウォーズや。笑

オレダークサイドに堕ちるのイヤやわー」

 

「それこそ逆じゃない?

ダークサイドに堕ちそうなオレを

大輝が助けようとしてる」

 

空想にもってくことで、

にわかには信じられない事象を、

納得させようとしてるオレは

思考がふわふわしてるけど。

 

オレよりもっともっと長い時間、

このことを考え続けてきただろう大輝は

妙にキモが据わっている。

 

「オレは…前世っていうよりは、

未来のような気がしてます」

 

「未来?」

 

「ずっとずっと先の未来」

 

駅までの道。

小さな街灯の淡い色が。

大輝の金髪を照らしている。

 

「ずっとずっと先の未来、

もしテラさんがダークサイドに

堕ちそうになったら、オレが助けます」

 

「……………」

 

「絶対助けます」

 

「…頼もしいねえ」

 

答えながらなぜかちょっと、

泣きそうになる。

 

もしもほんとに、

オレがそんなことになったら、

こいつは自分のことなんて顧みずに

絶対にオレに手を伸ばすだろうことが

確実に”わかる”から。

 

そして逆の立場だったら、絶対に、オレも。

それはもう当たり前の事実として、わかる。

 

「高校の時からいろいろ…

このわけわからん事象について、

調べてたんすけど」

 

まっすぐ前を見たまま、

大輝が、つぶやく。

 

「a priori、ってことで、オレは納得しました」

 

「ア・プリオリ…」

 

なんだっけ。

心理学用語だっけ?

 

単語自体は聞いたことがあるけど…

 

スマホを取り出して検索する。

 

ア・プリオリ

 【a priori ラテン語:名・形動】

経験する前からわかること

理屈だけでわかること

 

「…そっか」

 

あの映像がなんなのか、

前世なのか来世なのか、

そもそも全く違うのか、

それはわからない。

 

でもオレと大輝が、

”つながっている”ということは、わかる。

 

どうしてそれがわかるのか、

説明はできないけど。

 

経験する前から知っていた。

たしかにきっとオレたちは。

 

「”秩序と無秩序、存在と全体は、

境界なく連続し、ぶつかり合い混ざり合う”」

 

「”混ざり合い満ち引きし続ける”」

 

さっき大輝が読んでた資料を思い出す。

 

混ざり合い、

満ち引きし続ける世界で、

この先の未来、何がどうなるか。

 

そんなことはまったく、わからない。

わからないけど…

 

この想いが、この事象が、

偶然じゃない、かけがえのない絆であること。

それだけはたしかだから。

 

「テラさん、締めのラーメン行きません?」

 

「お、いいねえ。行くか!」

 

巡り会えた今、この世界。

ただただ”今”を生き続けてく。

 

オレたちはまだ、出会ったばかり、

今の物語はここから…始まったばかり。

 
 

水色と白の存在世界

(終わり)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

読んでいただき

ありがとうございました(^^)/

 

いやーーー楽しい。

めちゃくちゃ楽しかった!!

 

さしたる解決もなく、

締めはラーメン頼みだったけど、笑

思い描いてた感じで書けたので

わたし的には大満足です、

お付き合いありがとうですほんとに。

 

なんかね、てらしののふたりには、

こういうちょっと、言葉ではいい表せない

深い関係性みたいなものがとても似合うと

思っていたのでね…

書けで良かったです(^^)

 

最後まで読んでくれてありがとうー!

水曜日こんにちは。

今日はどんな感じですか、

元気にやってますか?

 

わたしは昨日無事にアルバム

「FAM」をゲットしました(^^)

パルコに大きなタムがいたよ

シノからこっちバージョン

 

買ったのは通常盤と初回Bなんだけど、

トレカはどちらも風磨×将生が出てびっくり。笑

しかもさー、トレカ2種って知らなくて

えっ2枚も入ってるの??ってなった。笑

ふうまさきの他は、初回Bがてらはらで、

通常が勝利周杜だったよ(^^)/

 

そんで映像作品まだ見てなくて、

SNSも薄目でしか見られないから、笑

今日はお話を書きました。

ひとつ前にアップしてます。

 

水色と白の存在世界

 

またシノじゃん!

またSFチックなやつじゃん!!

なんですけど…(^^;)


またしてもでなんかすみません、

でもなんでかシノはいつも、

お話世界の絵が浮かぶんですよ、

ありがたいことに。

 

おヒマな時間にでも、

読んでいただけると嬉しいです、

初のてらしのストーリー。

パルコのビハインドを見た時から

書きたいなあと思ってたやつです(^^)

札幌は綿毛の季節だよ
 
アカシヤ?なんかわかんないけど、
この時期めちゃふわふわ飛んでます。
 
ではFAM聴きながら帰ります。
今のところ「Scent of No.9」と
「Head Up」が好きかな〜。
 
「New phase」はもう最高オブ最高。
この曲はちょっと、候補生Ver.も含めて
特別に大好きすぎます…しみじみ。
 
では帰る用意するね。
今日もおつかれさまでした(*^^*)

浮かんできてしまいまして…

寺西拓人×篠塚大輝、

てらしのストーリーです。

良かったら読んでやってください(^^)

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「テラさんおはようございます」

 

「はよっすー」

 

エレベーターホールは混雑している。

1週間のはじまりの朝。

 

「やっぱテラさんクラスになると、

コーヒー片手に出社するんすね。オシャレやわ」

 

「それはさすがに、

バカにしてるんじゃないかあ?笑」

 

「まさかまさか。してないっすよ。笑」

 

言葉とはうらはらに、

ニヤニヤ笑ってる大輝の脇腹を

ひじでぐっと小突く。

 

ったくこいつは。

 

「寺西くんおはよう♪」

「寺西さんだ…♡」

「おはようテラー」

 

小さなエレベーター、

乗り合わせたのは同じ会社の、

先輩・後輩・同期の女性が、何人か。

 

テキトーに挨拶を返しつつ、

大輝と並んで、階数表示を眺める。

 

「テラ今日ランチどうするの?

よかったら一緒にどう?」

 

同期に声をかけられて、

あー、と一瞬考えて、

と言うか、考えるフリをして。

 

「オレまだこいつに研修中で。

昼の時間ずらしてんだよ。な?」

 

「はい。すいません」

 

「そっか。じゃあまたそのうち」

 

「おう。また」

 

ピーン

 

15階に到着。

金髪とふたりで降りる。

 

「断ってよかったんすか?」

 

「なにが?」

 

「ランチ」

 

「あーぜんぜん大丈夫」

 

「あの人先週もテラさんのこと

誘ってませんでした?」

 

「するどいねえ」

 

「2回も断るとか…」

 

「いろいろあんのよ。

大輝を口実にできて、正直助かってます!」

 

「やっぱモテるんだなテラさん」


モテる…まあ、

まあそうなのかな、とは、

最近思う。

 

彼女と別れてもうすぐ1年。

告白やらお誘いやらは

それなりにあるっちゃあ、あるけど

ぶっちゃけめんどくさいなーって

思うことの方が多い。

 

やりたい仕事で、成果を出して。

休日は誰に気兼ねすることもなく、

自由に使い。

 

彼女とつきあってた頃より、今の方が

充実してると思ってる自分にはちょっと…

冷たいな、と思うこともあるけど。

 

「こないだテラさんに借りた本、

昨日で全部読みました」

 

「はやっ。もう読んだの??」

 

「はい。すげー参考になりました。

特にプレスリリースの書き方のやつと、

クリエイティブ展開の…」

 

4月に配属されてきたばかりの

新入社員・篠塚大輝は

そもそもの優秀さに加えて、

あまりにも素直にオレの指導を

吸収してくれるから、

 

こいつと話すことがいちばん楽しくて、

今いちばんやりがいあることだったりする。

 

『お前ら兄弟みたいだな』

 

いつだったか部長に

そう言われたことを思い出す。

 

たしかにな。

 

でも自分としては、

大輝は弟、というよりかは。

 

どっか自分に似てるというか。

 

関西人・B型・男子高出身。

年も8つ離れてるし

顔のタイプも全然違う。

 

クリエイティブ職とは言え、

入社早々で金髪にするような

規格外な行動はオレはしないし、

 

上司や同僚からよくお褒めに預かる、

先読み力とか人当たりの良さ、

みたいなオレの特性に近い部分は、

大輝には見られない。

 

それでもなんか、なんでか…

似てるよな、と思うことが多い。

 

感覚?感覚が近いのかな。

まあとにかくこいつといると

圧倒的にラク。そして楽しい。

 

「テラさん。

新しいプロジェクトの事前デモのやつ、

オレも一緒に行っていいすか」

 

「もちろんもちろん。

大輝の名前も一緒に申請してあるし」

 

よっしゃ、って

嬉しそうにガッツポーズする姿に

思わずふっ、と笑ってしまう。

 

「かわいいよな~大輝」

 

「テラさんもまあまあかわいいっすよ?」

 

「はあ?お前なー笑」

 

こんな返ししてくるヤツ、

他にいるか??

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

「タイムレスアドの寺西です。

今年入社した篠塚と来ました」

 

「篠塚大輝です」

 

「お待ちしておりました」

 

あらたな広告プロジェクト、

ひかりを使ったインスタレーションズ。

 

スポンサーにプレゼンする前の、

現地視察のためにやってきた広い会場、

中はすでに色とりどりの光の束で

森のような空間ができあがっていて、

圧倒される。

「すげー…」

 

体験型の、こういう装置は

あちこちに出来つつあるけど。

 

実際に、光の真ん中に立ってみると、

いろんな理屈は吹っ飛ばされて、

すげー以外の言葉が出てこない。

 

「”ひとつひとつは

時間的、空間的に離れていても、

それらに秩序が生まれると、

構成要素が時空間を超越し、

ひとつの存在として現れる”」

 

手渡された資料を読んでる

大輝の低めの声が、空間の中に響く。

 

「実物見てもわけわかんないよな」

 

「そーっすか?」

 

「え、大輝わかんの?」

 

問いかけはしたけど、

特に返事は気にせずに、

空間の中を自由に動き回る。

目の前では絶えず

色を変えていく光の森。

 

ゆっくりと動き続ける、

生き物みたいな光のストロークが、

現実世界じゃないみたいだな…

 

「次はこちらです」

 

制作会社の人に声をかけられて、

次の空間へ案内される。

 

さっきとは打って変わって、

だだっ広い、倉庫のような無機質な空間。

 

下から少しだけ照らしてる

ぼんやりした白いライトと

壁に写された暗い景色のコントラストが

逆に近未来みたいな印象を受ける。

 

「ここはどういう展示なんですか?」

 

「時空を超えることができる列車、

というイメージで製作してるんですが

完成までもう少しというところで」

 

「時空を超える…」

 

「映画みたいな世界観ですね。

あの、香港の。ウォンカーウァイの」

 

ついこのあいだ、

たまたま見直したばかりだった映画、

『2046』の映像を思い浮かべていた時、

 

なぜか急に…

 

アタマの中に流れてくる、

フィルムのような映像。

オレは目を閉じている。

 

大輝は目を開けてじっと、

オレを見ている。

 

額と額をあわせて、オレたちは…

静かになにかを共有しあっている。


「…っ」

 

なんだ今の…?

 

思わず振り返ると、

さっきと同じ姿勢で資料を見てた大輝が

顔をあげてこっちを見る。

 

「なんすか?」

 

「………いやべつに」

 

「”構成要素が時空間を超越し、

ひとつの存在として現れる”って、

文字だとわかりずらいすけど、

光の速度と分配率を組み合わせて

考えていけばまあ、」

 

大輝がなんか、

一生懸命しゃべってるけど、

全然耳に入らない。


なんだよさっきの。

なにあれ?オレの想像???

 

「超越論的統覚って、

テラさんから借りた本にも、

出てきてましたよね…って、テラさん?」

 

「…………」

 

「テラさん聞いてます?」

 

「…ああ、ごめん」

 

ドクドクドクドクドク

 

大きな音楽が絶え間なく、

空間の中に響いているはずなのに、

自分の鼓動の音がうるさい。

 

「”秩序と無秩序、存在と全体は、

境界なく連続し、

ぶつかり合い混ざり合う”」

 

「”混ざり合い満ち引きし続ける”」

 

大輝の低い声と、

自分の鼓動の音だけが、

やけにはっきり聞こえて、

 

ただただ戸惑い、圧倒されて、

不確かな感情に、包まれていく。

 

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

 

直帰にしてたのをいいことに、

早い時間から近場の居酒屋に入って。


大輝とふたり、ハッピーアワーの恩恵を受ける。

 

「くぅーーっ!ビールうまっ」

 

「明るいうちから飲むの最高っすね。笑」

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

「まだ夕方なのに、混んでるもんだな」

 

リアルすぎたさっきの映像が

やっぱりまだひっかかってるのか、

ビールを飲むペースが

いつもより早いのは自覚しつつ、止まらない。

 

「ほらこれ。大輝も食えよ」

 

「貝はオレ無理ですって」

 

「あ、わり。そうだった。笑」

 

大輝は貝が苦手なんだった。

 

「貝くらいっすよね。

オレとテラさん、あわないの」

 

「だなー」

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

本来は全然、違うのに。

大輝もオレと”あう”と思ってる。

 

「……………」

 

忙しく動き回る店員さんの

藍色のエプロンを見るともなく見ながら、

考えるより先に、オレは口に出していた。

 

「さっきさ、なんか…ヘンな映像見て」

 

「ヘンな映像?」

 

大輝の声が、なぜかさっきより

はっきり聞こえた気がして、

”ヘン”って言ったことを後悔して、言い直す。

 

「いや映像自体がヘンってわけではなくて。

急になんか、オレと大輝が…

向かい合ってあの空間の中に、

見えた気がしてさ。

それがヘンに感じたってことなんだけど」

 

「……………」

 

「あれ光のせいだったのかなあ。

ぶわっ、ってなんか…

急に浮かんできたっていうか」

 

「それってアレですか?」

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

「テラさんとオレが、

おでこくっつけてるやつですか?」

 

 

(後編へつづく)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

読んでいただき、

ありがとうございます。

 

後編に続きます。