お風呂から上がってぽっかぽかの身体は敬浩に愛されて更にぽっかぽか。
明日も早起きなのに、どうしても今日は敬浩の時間が欲しいとわがままを言ってしまった自分に後悔しながらも、こんな風に敬浩と一緒にいると嫌なことなんて全部忘れられるんだから。
私には敬浩がいる。。平気。。
そう自分に言い聞かせて、間接照明でうっすら明るい天井を見てた。
『…なぁ。何考えてんの?』
心地よかった動きが急に止まり、敬浩の瞳に視線を向けたら言われた言葉に我に帰る。
『…ん?なんで?』
『集中しろよ。』
『してるよ…』
『…何考えてた?』
『何って。敬浩のことだよ?』
『俺が顔上げたらいっつも目が合うのに、ずっと天井見てたじゃん。』
え。細か‼︎
そんなタイミングなんて意識したことないんだけど。笑
『ふふ。ごめん。敬浩、早起きなのにわがまま言っちゃったけど幸せだなーって考えてた。』
『バーカ。ちゃんと集中して感じろよ。』
『うん。だから…』
敬浩を引き寄せてわがままを追加した。
『寝るのが勿体無いって思う俺もバカだな。』
そう笑っていいながら揺れる髪の毛に触れて見つめ合って落ちてくるキスに全てがどーでも良くなる。
心地よかった動きが、余裕なんかなくなって敬浩にしがみつく。
敬浩にしか聞かせられない声が抑えられなくなっていくのがわかるんだ。
『…愛してるよ。』
一気に力が抜けて瞳をあけたら、大好きな顔が見える。
『私も…愛してるよ。』
不思議だな。
こんな風に一緒にいるだけで、安心する。
どんなことがあってもいいって思う。
敬浩がいてくれたらそれでいい。
つづく。