自閉症子育てピアニスト   こさかめぐみです。





先日、小学生低学年の生徒のレッスンがありました。



この子は音符は読み書きはできるのですが

ワークの色ぬりが以前から苦手でした。




サラサラッとはみ出しながら塗って

音符の中も白いところが残っていました。



自分でも

「えー、色ぬり好きじゃない」と言っています。



でも色は合っているので

私はいつも大体塗れていたら💮にしていました。





この日も

たまたまワークで色ぬりがありました。





いつもの調子で文句言いながらやると思ったら

しーーーーーーーーーーーん。



生徒は何も言わず

クーピーで音符の丸にそってなぞった後

中を薄くキレイに  はみ出さず塗っていました。



それを見たら普通

「わあ‼  すごーい。
    とてもキレイに塗れているね」

と言うと思います。




でも私

この風景にすごい違和感を感じました。



生徒の顔色も悪いし

表情も暗いし。



いったいどうしちゃったの?

いつも生き生きレッスンしてるのに。



私はハッとして

「ねえ、もしかして誰かにキレイに塗りましょうと言われた?」

と聞くと

「うん」


どうやら学校の先生に言われたらしい。



ずーっと沈黙も辛いので

「好きなお勉強はなあに?」

「算数」


「へー! すごいね。
    嫌いなお勉強は?」

「図工」


「…そっか(そうだよね)」





ワークが終わったら

だんだんと元通りに戻ってきた生徒。


ピアノも弾けたし

まだまだ難しくて弾けないジブリの曲のメロディを

音符のカードを使って

なんとかして弾こうとがんばっていました。




お母さんに今回のことを伝えると

学校の先生がとても熱心に

いろいろ教えている最中でした。



学校の先生からも

「本人はつらそうです」

と言われていると。




学校は集団行動やカリキュラムもあるのでしょう。



でも子供が別人みたいに変わるほど

指導するのもどうかと思います。


キレイにぬれないと  そんなにだめかな。



図工って算数みたいにはっきりしてなくてもいいんじゃないかな。



と思ったレッスンでした。





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