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学生のとき、同じクラスだったのにもかかわらず、一度も話したことがないという人はいなかったでしょうか。

好き嫌いの問題ではなく、まったく何も思わない、気にもならない。

この人とは交わることはないだろうと感じる人です。

そう思うような人は、自分とはまったく異なった思考や趣味をもっていて、自分とは交わらない世界に住んでいます。たとえ長い時間同じ空間にいてもです。

実際にずっと同じクラスだったのに、一度も会話することも、交わる機会すらなく卒業してしまうことでしょう。

そういった人とは、今後も存在は知っていたとしても、関わることはありません。

自分から話かけて仲良くしようとしても「嚙み合わない」と感じるだけです。

また反対に、やたら気になってしまう人というのは、自分とは似ている部分があるということです。印象が良かろうが悪かろうが、意識しているということは何か通じるものがあるということ。

自分の好きな部分、好きなものが同じであるならば、話が盛り上がって楽しいでしょう。

でも、自分の嫌いだと思っている部分が同じである場合、必要以上に反応してしまいます。

たとえば、相手が時間にルーズだったとしましょう。これを見て「誠実でない」と感じたら自分にも、その要素があるということなのです。

「いいえ！私はいつでも誠実です！」と言っていた人と話をしていたら、この人はいいけど、この人はちゃんとやらなきゃダメ。というふうに、誠実にした方がいい人としなくてもいい人というのを分けていました。

その人にとって、「誠実にしなくてもいい人」というのは、ちょっとくらい遅れてもゆるされる、後であやまればいい、相手を軽く見ていることでした。

ということは、”誠実に対応されていない自分は軽く見られている”ということなので、ものすごく腹が立つのです。

そんな自分でも気が付かなかった部分が相手に投影されて、自分に見させられてしまったということ。

たとえ新しい場所に行っても、自分が気が付くまで何度もそういうクセのある人に出会ってしまうでしょう。

縁を切っても、何度も出会ってしまうのです。

そんなとき「自分にそんな部分があったんだ」と気が付くだけでいいのです。

自分が引き寄せてたんだと気づいたとき、その要素が手放されて、自分の世界と交わらなくなります。

なにも「自分が悪いんだ」と自分を責めることではありません。「なぜいつも同じような人ばかり出てくるのか」と深刻になることもありません。

同じような部分を自分も持っているよ、気が付いてね。ということなのです。

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自分に似てる人ほどゆるせない