初めての恋人にして、婚約をしてお付き合いをした10歳年上の彼。
しかし当の私は、なんとなく結婚に憧れはあるけれど結婚に現実味など感じてはおりませんでした。
だったらなんで婚約なんかしたのかという話ですけど。
婚約=愛情の証
としか考えが及んでいませんでした。
しかし相手は本気でした。
幸か不幸か、相手のご実家は裕福なご家庭でした。
お付き合いをして2年が過ぎた頃、彼の実家の近くにタワーマンションの建設が始まりました。
私の高校卒業まで後1年だし、これはちょうどいいと彼のご両親から、彼と私へ一室購入してくださいました。
ここで初めて、婚約、結婚という事が現実の事として私の中に湧いてきました。
そして、途端に逃げたくなりました。
相手からしてみれば、全て私と私との未来の為にしてくれたわけで、
さすが私の将来の旦那様、素敵!
って思われても、
やばいこの人から逃げなければ
なんて思われるなんてふざけるなって話なんですけど。
嫌いになったわけでもなければ、
むしろ一緒にいるとリラックスできるし年下の特権でワガママも聞いてもらえるし、
居心地バツグンでした。
でも、その時はとにかくこの人と別れなければと焦りがありました。
別れはあっけないものでした。
電話で
『ごめんなさい、お別れしよう。本気で。』
たったこれだけでした。
お昼休みの時間でした。
なぜかわかりませんが泣いてしまい、
友達から
自分から振ったくせに
とヒンシュクを買ったのをよく覚えています。