●長生き地獄
(松原惇子 著 SB新書 2017)

この本を読んで、日本人は生死の勉強をしていないことを実感しました。終活という言葉も浸透してきましたけど、寝たきりや植物人間でも生きたいかどうか、延命治療の知識は医師のものではなく私たちが学ばなければいけないものということを実感しました。高齢者が終末期を迎えると食べられなくなるのは当然なのでオランダに延命という言葉はないということに驚きました。あとは孤独死は理想的な死に方だというのも共感しました。確かに突然倒れてしばらく見つからず孤独死するのと、突然倒れて延命治療されて重度の障害や植物人間になるのとでは前者の方が良いです。共感することが多くあった本でした。