皆さんこんにちは。

今日もお付き合いいただき

有り難う御座います。



今回は、移植治療後社会復帰に向けた、

ロングスパンでの治療スケジュールの

お話しです。


ただし、これは万事上手く行った時のもの

で、各工程で症状・治療が長引いたり治療

効果が認められなかった場合は、この日程

から大幅に伸びることになります。



前処置/移植(day0)/生着

移植から約1ヶ月


強い抗がん剤と放射線照射(前処置)の後

移植。


移植から2~3週間後の幹細胞生着をもって

はじめて移植治療のスタート地点と言え

ます。


移植から1ヶ月間は、前処置に伴う副作用や、

白血球減少に伴う細菌・真菌・ウィルスによる

感染症、ドナーの幹細胞による造血そのもの

で起こるさまざまな症状との闘いになります。



急性GVHD

移植から約3ヶ月


ドナーの幹細胞が生着し白血球を作り始め

ると、ドナー由来のリンパ球が腫瘍細胞への

攻撃と同時に、患者自身の臓器や細胞を攻撃

する 急性GVHD の反応が生じ、皮膚・肝臓・

胃腸が主なターゲットとなります。


重篤化すると命にもかかわるため、免疫抑制

剤と症状を抑えるための薬で細心の対応を

行ないながら、移植後3ヶ月程度までの闘い

となります。


急性GVHDやその他の症状が落ち着けば退院

し、以降は通院による治療継続となります。



慢性GVHD

移植から1〜2年


退院後、移植から1年程度は通院での治療

継続となります。


慢性GVHDの症状に合わせ免疫抑制剤と治療

薬とをコントロールしつつ、症状の改善に合

わせて徐々に免疫抑制剤を減らして行きます。


免疫力の低い状態が続くため、住環境や

食事など、全ての生活において感染症や

合併症に細心の注意を払った行動が必要と

なります。


ドナー由来の白血球が患者の臓器を仲間と

みなし攻撃しなくなる "寛容状態となり、

免疫力がしっかりと回復するまでには1~2

年かかると言われています。


また、再発の有無に関してもこの1年間が

ひとつの目安期間となります。



まだ移植前なのにそんなに先の事を、という

感じもありますが、私としてはあくまでも

ポジティブに、最短でこの病を克服し、

最短で元の生活に戻ることを目標に、

健康を取り戻した自分を思い描いて

治療に取り組みたいと思います。






今日も一日頑張りましょう。