皆さんこんばんは。

今日もお付き合いいただき

有り難う御座います。



移植には、幹細胞を分けていただく

ドナーが必要です。

今日は、そのお話しをします。



ドナー


造血幹細胞移植を受けるには、白血球の型

HLAが合致していなければなりませんが、

どの程度合致しているか、誰から受けるか

などによって分類されます。


HLAABCDR 4つの座に対して、

それぞれに両親から遺伝した型があるので、

48抗原が合致する必要があります。


一般的にドナー選択の優先順位は

 HLA全合致の血縁者(兄弟 確率25%)

 HLA全合致の非血縁者(骨髄バンク)

 HLA型半合致血縁者(親子 確率100%)

 臍帯血

となります。



造血幹細胞採取の方法


ドナーからの幹細胞採取の方法は2種類

あります。


 骨髄採取


ドナーの骨髄に直接針を刺し(骨髄穿刺)

骨髄液を採取します。


全身麻酔で行われ骨髄液を直接採取する

ので、ドナーの負担は大きくなります。


 末梢血幹細胞採取


白血球を増やす薬を皮下注射し、末梢血

中に溢れ出した幹細胞を採取します。


骨髄採取に比べドナーの負担は少なく

なります。



ドナー条件、幹細胞採取方法により、

抗腫瘍効果 = 移植片対白血病効果(GVL)

免疫反応による合併症 = 移植片対宿主病

(GVHD)が異なるため、免疫抑制の薬剤や

コントロールの方法などそれぞれに合わせ

細やかな対応が重要となります。


GVL : ドナーリンパ球が腫瘍細胞を攻撃。

GVHD : ドナーリンパ球が患者自身を攻撃。


造血幹細胞移植を必要とする我々患者は、

自分に適合するドナーに巡り合えることを

祈るしかありません。


適合確率 数百分の1〜数万分の1と言われる

骨髄バンクに、少しでも多くの方が賛同し

登録していただけたら良いなと思います。 





   たくさん守って頂いています。



今日も一日お疲れ様でした。

明日も頑張りましょう。