皆さんこんばんは。
今日もお付き合いいただき
有り難う御座います。
移植には、幹細胞を分けていただく
ドナーが必要です。
今日は、そのお話しをします。
ドナー
造血幹細胞移植を受けるには、白血球の型
HLAが合致していなければなりませんが、
どの程度合致しているか、誰から受けるか
などによって分類されます。
HLAはA、B、C、DR 4つの座に対して、
それぞれに両親から遺伝した型があるので、
4座8抗原が合致する必要があります。
一般的にドナー選択の優先順位は
① HLA全合致の血縁者(兄弟 確率25%)
② HLA全合致の非血縁者(骨髄バンク)
③ HLA型半合致血縁者(親子 確率100%)
④ 臍帯血
となります。
造血幹細胞採取の方法
ドナーからの幹細胞採取の方法は2種類
あります。
① 骨髄採取
ドナーの骨髄に直接針を刺し(骨髄穿刺)
骨髄液を採取します。
全身麻酔で行われ骨髄液を直接採取する
ので、ドナーの負担は大きくなります。
② 末梢血幹細胞採取
白血球を増やす薬を皮下注射し、末梢血
中に溢れ出した幹細胞を採取します。
骨髄採取に比べドナーの負担は少なく
なります。
ドナー条件、幹細胞採取方法により、
抗腫瘍効果 = 移植片対白血病効果(GVL)や
免疫反応による合併症 = 移植片対宿主病
(GVHD)が異なるため、免疫抑制の薬剤や
コントロールの方法などそれぞれに合わせ
た細やかな対応が重要となります。
GVL : ドナーリンパ球が腫瘍細胞を攻撃。
GVHD : ドナーリンパ球が患者自身を攻撃。
造血幹細胞移植を必要とする我々患者は、
自分に適合するドナーに巡り合えることを
祈るしかありません。
適合確率 数百分の1〜数万分の1と言われる
骨髄バンクに、少しでも多くの方が賛同し
登録していただけたら良いなと思います。
今日も一日お疲れ様でした。
明日も頑張りましょう。