こんにちは
日本はもうこんばんはの時間でしょうか??
昨日は祝日だったフランス。
毎日通う公園も、家族連れで賑わっていました
今日はまた平常運転に戻った静かな午前中の公園で、
桜ちゃんは延々とお砂場遊びをしてきました
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前記事のワンオペ13時間フライト記録から少し離れますが、
今日はパリでの子連れおでかけの交通手段について書きたいと思います
パリの交通手段と言えば、真っ先にメトロ(地下鉄)が浮かぶイメージですが、
子連れ、特にベビーカーユーザーにはなかなか厳しいものです
というのも、メトロの駅はエレベーターなんてないのが普通。
改札も狭いし、ベビーカーで通るのは、とても無理無理ー
基本的に常にワンオペでベビーカーでおでかけしている私にとっては無理難題。
今回パリに来てからは、メトロは試そうと思ったことすらありません。
いやぁ、、今となっては東京メトロの駅のなんて快適だったことか。。
「エレベーターがホームの端っこにしかない!不便!」って心の中で文句を言っていたけれど、
あるだけまし!
ありがたや、ありがたや〜
そんな子連れには不便なメトロの代わりに、パリでの移動手段としてフル活用しているのは、
バス
パリのバス網はすごくて、
我が家の徒歩5分圏内だけでも何路線走っているか数え切れないくらい!
メトロに乗らなくても、行きたいところどこでも行けちゃいます
1時間半以内なら、乗り換えても、往復しても、1枚の切符でOKなのも便利
そして、子連れになにより優しいのは、ベビーカー専用のスペースがあること!!!
バスの中央に、このように広々とした車椅子&ベビーカースペースがあるんです
(空いている時に、周りの方が映らないように娘だけ撮ったので全体像がちょっとわかりにくいかもしれません)
パリのバスは、乗り口(前)&降り口(後ろ)の2つのドアがありますが、
このベビーカースペースは後ろのドアのすぐ近く。
もちろん、乗るときに運転手さんに
「ベビーカーなので後ろから乗りまーす!
=Je monte en dernière! (ジュ モントゥ オン デリエール)」
と言えば後ろのドアも開けてくれるので、乗り降りも楽チン
パリのバスはノンステップなので、
ベビーカーでも「ちょっした段差」くらいの感覚で乗り降りも簡単にできます。
↑密かに手には、おせんべい。笑
このベビーカースペース。
ベビーカーが乗ってくると、パリの人はみんなすっと開けてくださります。
結構混んでいたとしても、別に誰も嫌な顔もせず
(こちらの方々は、良くも悪くも気持ちが顔や態度にすぐに出るので、どくのがいやならすぐにわかるはず。笑)
みんな「どうぞー」と当たり前に空けてくれるし、
もし気づかなかったとしても、
ベビーカーのママたちも、自分から「ちょっとベビーカー置くから開けてもらえます?」って、
普通に声をかけてどいてもらっています。
もうこれには私は本当に感動
常に公共交通機関でのベビーカー論争がある日本。
私も、東京にいるときは、
電車にしてもバスにしても、
ベビーカーでは常に肩身が狭くて。。。
どうしても混んでいる時間にあたってしまった時なんて最悪。
いろいろ考えて予定組んでも、どうしてもやや混んでいる時間にあたってしまうことだってあるのですよね。。
「畳めばいい」のはわかっているけれど、
そう簡単に畳めるものではないんですよねぇ
荷物もたくさん積んでいるし、子どもは重いし、機嫌悪いし。。
エルゴに抱っこするのだって、愚図られたらスムーズにいかないし、
もし揺れる車内でなら、なおさら。。。
しかも子どもが寝ていたりしたら、もうどうにもこうにも動かせず、
どうかこのまま乗せさせてくださいー!
って思いながら、
せめて「迷惑かけてすみません」オーラを必死に醸し出していました
「畳めばいい」って言われたらそれまでだし、そうするしかないと思っているけれど、
私は個人的には、今後の人生でもしどんな満員電車でもベビーカーが乗ってきたら、必死で場所を作ろうと思っています
これはママの立場を経験して初めてわかったこと。
あれは、辛い。
・・・ちょっと脱線しましたが、
そんな東京での肩身の狭さと比べて、
パリのバスは、ベビーカーになんと優しいことでしょう!!!!
しかも、こちらの方々にしてみたら、
別に「思いやり」とか「優しさ」なんてこともいちいち思ってもいないようで、
ベビーカーにスペースを譲るのはいたって当たり前のよう。
例えれば、「ドアを開けたら閉める」とか、「手を洗ったらタオルで拭く」とか、
もうそんなレベルに当たり前のようです。
日本では優先席やベビーカー&車椅子スペースには、
あんなに目立つように「お譲りください」って書いてあっても譲ってもらえないし、
そもそも「ベビーカーで乗って迷惑かけてすみません」オーラ出さないといけない雰囲気だし、
譲ってもらえなくても、文句なんて言ったらいけないと思っていたけれど、
フランスのこの「譲って当たり前」な精神は、改めて素晴らしい
こちらに住むと、フランスやフランス人と嫌なところばかり目につく日もありますが(笑)
なんかなんか
こういうの、いいなぁーー
と、バスに乗るたびに思ってしまうのでした。
フランス人と日本人のこういった考え方の違い。
実に興味深いです。
これからどんどん気づいて考察を深めていこうと思うのでした
ちなみに、このベビーカースペース。
最大でなんと3台並べることができます
そして、3台並ぶことも結構あります
パリのママンたちにとって、バスは必須の移動手段なのですね
そして、バスに乗り合わせたママンたちの間でよくある会話。
「ちょっと切符にスタンプ押してくるから、うちの子少し見ててもらえません?」
「どうぞどうぞ、いってらっしゃい」
パリのバスは、乗ってから自分でチケットを機械に通してスタンプを押さないといけないシステムなのですが、
それをするには前のドアの運転手さんの横まで行かないといけません。
後ろから乗るベビーカーママンたちは、乗車時にそれができないので、
信号待ちの時などに、ベビーカーをちょっとだけ周りに見ていてもらって印字を押しに行くというわけです
私もよく居合わせたママンに「ちょっと見てて」と頼まれるので、
自分も必要な時にはお願いするようになりました
ちなみにそんな時は、「Est-ce que je peux laisser ma fille dans deux minutes pour valider?」ってみんな言っていますよ
*男の子の場合はma fille ではなく mon fils です
この間は、お願いしたお隣のママンに、
「そういえば私も押すの忘れてた!私のもついでに一緒にお願いしてもいいかしら?」
と言われ、一緒に押してきてあげました
あるある。笑
こうしてパリママンたちとのやりとりから、 教科書に載っていないフランス語会話をまたひとつ吸収しています
フランス語も、学生時代にボロボロになるまで愛用していた辞書や電子辞書やノートも持ってきてはいるものの、
開く暇もない日々。。
まだ一度も開けていません。
というか、どこにしまったっけ!?笑
机の上では学べない、子どもを抱えてサバイバルするためのフランス語を身につけるべく、
今日もバスで周りの人が何と言っているか、
こっそり聞き耳を立てつつ
桜ちゃんと「バスに乗って揺られてくゴーゴー」と日本語で歌いながら、
目的地までなんとかたどり着こうと思います!
桜ちゃんは「ゴーゴー」だけ熱唱するのですが、とても楽しそう
どうかどうかご機嫌ななめにならないでね
あやすのに必死で、ステキな街並みを車窓に見る余裕は、
まだまだ1ミリもございません笑
meg