ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件でフランスで暮らすユダヤ人が一斉検挙された。
パリのアパートに暮らす少女サラもその一人。サラは検挙される際、弟を納戸に隠し「絶対に出てきてはダメ、すぐに帰ってくるから」と言い鍵をかける………
サラが住んでいたアパートを夫の祖母から譲り受けたジャーナリストのジュリアがサラの人生を探っていく話です。
※ここから結末を含むネタバレ含みます
サラは納戸に隠してきた弟を助ける為に収容所から脱走することに成功し、親切なデュフォール夫妻に助けられパリに向かいます。アパートに着くと、そこにはもうテザック家が住んでおり、サラは大急ぎで納戸を開けると、泣き叫びました。
(弟は亡くなっていた)
サラはその後もデュフォール夫妻と共に暮らしますが、NYに渡り結婚をしてから消息を絶っていました。
ジュリアは、テザック家(夫の祖父)がユダヤ人からアパートを接収したのでは?と疑い調べ始めます。サラがアパートで弟を発見した後から、夫の祖父はずっとデュフォール夫妻にサラを援助する為の資金を送金きていました。テザック家はきちんと償いをしてきたのです。
ジュリアはその後もサラについて調べ続けます。サラは結婚後、息子を産み暮らしていたが息子が幼いうちに亡くなっていた。ジュリアはサラの息子ウィリアムに会い、母親の過去について聞きますが、ウィリアムはサラがユダヤ人であることも何も知りませんでした。ジュリアの情報を受け止めきれず、もう二度と関わらないでくれと言います。
話は変わり、ジュリアは望み続けていた第二子を妊娠しており、夫に産むことを反対されますが、サラの人生を辿りながら産む決心をします。
そして二年後、NYに住むジュリアにウィリアムが会いたいと連絡してきます。
ウィリアムは父親からサラの日記を渡され自分の母親の本当の姿を知ります。
サラは悲しい女性だった。ユダヤ人迫害で両親をなくし、自分のせいで弟も亡くし、自分は生き残れたけれど辛すぎる過去を乗り越えることができず自殺をした。
ジュリアは2歳になった娘とウィリアムに会いに行き、サラについて語らいます。
ジュリアは娘の名前を“サラ”と名付けたことをウィリアムに告げ、ウィリアムは愛らしいサラを見て涙しジュリアに感謝します。
“自分の母親は悲しい女性だったけれど、目の前にいるサラと名付けられた女の子が母親の代わりに平和な時代で天真爛漫に生きている。”
そう思ったのではないでしょうか。
このシーンが一番泣けました。
ユダヤ人迫害の映画はライフイズビューティフルや縞模様のパジャマの少年など観てきましたが、本当に悲惨な話です。
現代と交錯して話が進む映画はあまり無かったのでサラの鍵は比較的観やすいと思います。

