東京での単身赴任生活で、ひとつの大きな楽しみが舞台を見に行くことになってきています。


正直経験は全然浅いのですが、純粋に楽しめる。


先週末は、好きな作家さん伊坂幸太郎のデビュー作「オーデュボンの祈り」を、ラサール石井さん演出で実現された舞台。


伊坂幸太郎原作のものが、いくつか映画化や舞台化されている中で、この作品だけは映画でも難しいだろうと思っていたのですが、なんとそれが舞台で! ということで脚本以上に、その演出、演技を楽しみに観劇してきました。


感想は、私にとっては期待以上のものでした。
ラサールさんはやはり頭がいいな~と思わされました。


原作を読んでない方が観られていたらどのように感じられたかは想像できませんが、少なくとも原作を読んでいた私にとっては非常によかった。


スーパー伊坂ファンからは厳しい評価もあるのではないかと思いますが、難解な作品をよくぞここまで、、、という印象です。


キャスティングの良さ。

桜と城山を同じ役者にした意味。

桜のイントネーション。

現代の病というもの。

人間が作った常識やコンセンサスというものの不完全さ、、、

失いがちな価値観。

音楽の力、、、

「No Futureだよ。。。」

そして、「祈り」

本質、真実、真の力  などなど

おそらく原作に盛り込まれていたこれらのメッセージがこの舞台で多く気づかされました。


ここでは書ききれないほど、それぞれのキャラクターの意味がたくさん組み込まれていて、

思い返すだけで豊かな気分になります。


12月にまた別の舞台を予約した。。。

楽しみだ。。。



まず、今日の術後経過が順調で十分な効果が出ることを心から祈る。


小さい体を震わせ、大きなベッドの上でガチガチに緊張し、目に涙を浮かべながら手術室へ入室した彼女を見た瞬間に、「治してあげてほしい!」と強烈な思いが走った。


この不整脈治療の世界で、特にこの疾患において日本の権威であるDr. T、またそのチームのスタッフが彼女にやさしく声をかけ、彼女の緊張をほぐす。


小学校5年生の女の子。


看護師さんの「夏休みの宿題はやった?」の声に、「うん、全部やったよ、、、」と小声で答える彼女。

普通の子たちは、お盆で実家のおじいちゃん、おばあちゃんや親戚たちと遊びまくり、夏休みを楽しんでいる中、彼女は今日という日のために、強い覚悟で臨んでいる。
このままでは、運動制限は絶対だし、失神、突然死の可能性だってある。


なんとか治ってほしい!

そう思い、先生はじめ、スタッフから我々まで一丸となり臨んだ。

心臓の中のターゲットをクリアに同定し、直径約2mmのカテーテルで焼き切っていく。

最先端の機器の能力を最大限引き出して、先生の神業ともいえるカテーテル捌きで、どんどんうまくいくが、彼女の病魔はそれほど簡単に消えてくれず、簡単ではなかった。

かなりうまくいったが、最後の最後で、そのターゲットが、絶対に壊すわけにいかない最も重要な箇所の真上に出てきた。。。

すべてのスタッフの力を信用して、1mm単位でそのターゲットに近づき治療を行っていく。

不整脈が消えた瞬間は感動だった。

しかし時間が経つと、かなりおとなしくなった状態だがまた不整脈が戻ってくる。。。

正常部位を傷つけないぎりぎりの場所(その差3mm)を何度も攻め続け、ここまで!というところで治療を終了した。これ以上進んでいたら、確実に最悪の合併症を生じていただろう。

そのプロの技術と挑戦と決断にしびれた。

また、そのスタッフとしてベストを尽くせたことが何より快感であった。

今頃、彼女は微笑みをうかべながらぐっすり眠っていることと思う。
残りの夏休みを満喫してほしい。






先日、大変ありがたいInvitationを受け、
俳優/女優になりたい人たちの演技トレーニング(ワークショップ)を見学させていただいた。


小学校2年生の女の子から、すでに就職されている方まで、


幅広い受講生、約40名のレッスンの中に、”光る”ものをたくさん見させていただきました。



強い目的を持ち、不器用でもそこのまっすぐに向かおうとしている人たちの、

まなざし、

空気感、

笑顔、

そして、涙。

目の当たりにしてとても刺激を受けた。。。

何より、

その空気を作り出し、そのまなざしの根源を刺激するプロのトレーナーの

愛情たっぷりの言葉に感動した。


自分の身を削っても若者にその場を提供して、

みんなの夢の実現を自信の夢とするプロダクション代表。


みんなをサポートできる人間になれるように、一生懸命働こうと思った。