先日、友人がこの本を読んでみて!と教えてくれた。
インドで仏教の布教活動をした政治家の話。
インドという国は、カースト制度がひどくて、というのはわかっていた。
が、
見て見ないふりをしてきた。
読んでいて、あまりにひどいカースト制度で吐き気がしてきた。。
段々と、自分が呪われているような錯覚なのか、それとも前世の記憶なのか苦しくなってきた。
そんな中で、最低層のカーストから勉強をして、大学を出て、アメリカにわたり、また勉強をして、と奨学金を得ながら勉強をし続け、そして、インドの政治家になった、アンベードカル氏のエネルギーにも救われた。
どの時代にもどの場所にも素晴らしい人が存在する。
アンベードカル氏は、65歳で亡くなって、仏教に帰依した仏教徒が途方に暮れてしまった。
そこに現れたのが日本人のお坊さんの佐々井秀嶺さん。
この方、ものすごい力でインド中を駆け回って、仏教徒を増やして行った。
なんで、仏教徒を増やしていくのか、と言うと。
インドのカーストに苦しめられている人たちを救うためなのです。
インドの大多数がヒンズー教だった、このヒンズー教にカーストの教えが入っている。
生まれながらに下層階級のカーストの人たちは、奴隷のように扱われても、食料がなくても、家がなくても、ひたすら輪廻して生まれ変わり、神を信じるという姿勢でいたけれど、、
仏教の教えはそんなものではなくて、
人間の平等さや、自分の意思で世界を開いていくことや、人の話、世間の話を鵜呑みにしない、という事や
様々な反カーストが入っている。
ヒンズー教をやめて、仏教に帰依するという事は、インド人にとっては大きな問題で、それほど簡単な事ではないけれど、それらを助け、カーストに甘んじず、自らの人生を人間らしく生きようと鼓舞して、助け続けた佐々井秀嶺さんがアンベードカルに続いたお話。
ブッダの子孫は、自分のルーツが仏陀に繋がる事も知らずに盗賊になっていた。。。と。。。
インドでは、仏陀という存在は、ヒンズー教の一番位の下の神様と言われているくらい人気がないし、、実在の人物だった等知らない人が多い。
お釈迦様はインドで生まれてインドで死んだんだけど、、
そのインドには実はお釈迦様が教えた仏教というモノは最近までほとんど知られていなかった。。。
知っていたけれど、、これほどひどいとは、、
そして、それらと正面から戦ってくれた二人の勇者には心から感謝したい。
未だに、仏陀が悟りを開いた菩提樹のあるブッダガヤは、ヒンズー教徒の手の中にあるとか、、、
知り合いのインド人さん達にアンベードカル氏の事を聞いてみた。
皆さん、知ってる!!!と答えてくれた。が、、、
上層階級のカーストからきている人は、一言、「彼は下層級のカーストよ。」と。。。
中くらいのカースト階級からきているという私の息子のインド人のセラピストさんは、
凄い喜びながらアンベードカルについて話してくれた。
素晴らしい人だと言っていた。♡
私は全く違う宗教観や制度を持っている国との価値観の違いについて、たいそうな事を言える立場ではないけれど、
世界平和と、人類が幸せであることを願っている。
私は、彼らの足元にも及ばないけれども、、、、
彼らの勇気に心から感謝したい。
本当にありがとうございます。<(_ _)>