イライラ・不安・落ち込み・集中力低下の多くは血糖の急上昇と急降下が引き金になっています。
そしてこの仕組みは、人も、子どもも、犬猫もまったく同じ。
だからこそ、同じケアを家族みんなで共有できるのが血糖ケアのいいところです。
🩸 血糖ケアの基本は「上げすぎない・下げすぎない」
血糖を整えるコツは、とてもシンプル。
① 空腹時間をつくりすぎない
② 糖質だけを単独で食べない
③ 吸収をゆるやかにする
この3つを守るだけで、血糖の波はぐっと穏やかになります。
犬猫も同じで、食間が長すぎたり、
ドライフード単独だと血糖が下がりやすく、
情緒が不安定になりがち。
🧠 血糖が安定すると、心が落ち着く理由
血糖が安定していると👇
・脳に安定したエネルギーが届く
・アドレナリンが出にくい
・コルチゾールが過剰に出ない
その結果、感情のブレーキが効きやすくなる。
犬猫でも、血糖が安定すると
・吠えやすさ・ソワソワ・夜中の覚醒が落ち着くケースがとても多い。
🐾 犬猫の血糖ケアで大切な3つ
① 食事を2〜3回に分ける
② 水分を一緒にとる
③ 消化のよいタンパク質を先に
特に
・空腹で吐く
・夕方荒れる
・夜落ち着かない
そんな子たちは、血糖ケアの優先度が高めです。
🌿 血糖を安定させる“日常のひと工夫”
・朝はタンパク質から
・間食はナッツやチーズ少量
・甘いものは単独で食べない
・冷たい飲み物を減らす
・犬猫はごはんを分けて与える
これだけで、
心の波が小さくなるのを感じやすくなります。🍲【血糖安定スープ】
*卵と豆腐の“ほっと落ち着くスープ”(人・犬猫OK)
材料(2人+1頭分)
卵…1個
絹豆腐…1/2丁
小松菜…少量
水または出汁…600ml
(人は味噌を少量)
作り方
① 鍋に水(出汁)と豆腐を入れて温める
② 小松菜を入れる
③ 溶き卵を回し入れて完成
血糖ポイント
✅卵・豆腐:血糖を急上昇させないタンパク質
✅温かい水分:吸収をゆるやかに
✅小松菜:ミネラル補給
犬猫は味付けなしでOK。
🌈 まとめ
血糖を整えることは、
心を“コントロール”することではありません。
心が揺れにくい状態を、体の側からつくること。
人も犬猫も、血糖が安定すると
・イライラが減る
・不安が軽くなる
・落ち着きが戻る
血糖ケアは、家族みんなでできるいちばんやさしいメンタルケアです。
📚参考文献(2020年以降・精選5本)
- Norwitz NG, et al. Metabolic control of brain function. Nutrients. 2020.
- Zhang L, et al. Blood glucose variability and emotional regulation. Nutr Rev. 2022.
- Bonet-Riera R, et al. Stress, glucose regulation and mental health. Nutrients. 2024.
- Cryan JF, et al. Metabolism, brain and behavior. Nat Rev Neurosci. 2020.
- Shoubridge AP, et al. Glucose metabolism and behavior in animals. Animals. 2023.




