入院6日目、産後1日目
夏でそこそこにあたたかい室内で赤ちゃんを置いておくのが不安で、夜間は看護師に保冷剤を持ってきていただいた。
背中の下に保冷剤1枚しいて、息子にはそこで寝てもらった。
1日経つと顔の浮腫や頭の内出血が重力に伴って、後頭部に落ちていて顔もどことなくスッキリしていた。
寝ているみたいでたくさん写真を撮った。
タナトの特徴的な手足の短さはエコーのまんまで、マスコットキャラクターみたいで可愛い。
逆子だったので足の虚血時間が長かったことで腰から下のチアノーゼが全体的に広がっていた。
足はエコーで見た通りやはり骨折していて内側に曲がっていた。ぐらついてないからしっかり癒着してるし、お腹の中で蹴飛ばす時は痛くなかっただろうけども見てて切なくなる。
朝イチの診察。
子宮も戻りは良いし、出血量も正常、傷もトラブルなしと100点をもらった。
陰部はペンギン歩きしても2-3位の痛み。だけども念の為にロキソニン60mgを6時間ごとに切れ間なく飲んでいた。
ちょっと歩くだけで足が浮腫んで、歩くのがしんどくなる。ホルモンの影響だ、仕方がない。
胎盤も羊膜も綺麗だったそうな。臍帯も真ん中から生えていた。でも、少し臍帯が細かったと。何センチか聞くの忘れてしまった。
あと、臍帯に残った血液で血液型を調べてくれた。
AB型。本当に珍しいところを果敢に突き抜けていくなこの子は。すごいもんだ。
シャワー解禁されてウキウキとシャワー浴。創部は軽く染みる。縫合糸が肛門付近まであって、本当にこれ元通りになるの!?と不安になる。
溶ける糸を使ってくれたけど産後1週間で自然に解けた時にはもうすっかり傷はとじていたので人間の修復力には驚きだ。
息子は診察やシャワーの時はナースステーションで預かってくれた。
そういえば5日目で書き忘れたが、5日目の夜にカバサールを内服した。
あげる人もいないのに母乳作られては乳腺炎になるし管理も大変なので、母乳をとめることにした。
カバサールを飲まない人の中には赤ちゃんの棺に母乳を入れたい人や、舌にのせたい人もいるらしい。なるほどな。
薬について後になって調べてびっくり。衝動制御障害があらわれる可能性があるって、まてまて。
まあたしかにパーキンソンにも使うドパミンいじくる薬剤だからそうなんだけども事前に言っておいてくれたらこころの持ちようも違ったのだがな🤔
添付文書にもしっかり副作用として幻覚が5パーセントって書いているし、母乳止めるだけだよーって言って渡すのは違うんじゃないかとモヤモヤ。
まあこれ知ってても飲むんだけどね🤷♀️
面会時間になったら夫が来てくれて、足型と手形をとった。あと身長体重も測った。
33w0d
34cm、2004キロ、頭囲34cm、腹囲34cm
手足は4-5cmのミニマムちゃんだけど他は立派なもんだ。よく頑張ったなあ。
入浴して保湿して、さっぱりしてから再び記念撮影。
血とかとれて髪の毛もふわっと立ったから結構男前になったんじゃ??って撮った写真を人に見せたいところなんだけど、他人にとっては死体になる訳でさみしいなと。
まあその分私と夫が他人の分まで百倍可愛がるのでイーブンか🤔
葬儀屋に連絡した。事前にいくつか目処はつけていたが、葬儀屋によって棺のサイズが違うので産まれた身長によって決めようと思ってたのだ。
身長34センチだったので1.5尺(45cm)の棺を扱ってる葬儀屋に連絡した。
事前の打ち合わせでは出生→死亡の場合でも、業者が出産届け、死亡届、火葬許可証を代理で出してくれるという話だったのだがいざ蓋を開くと親がやって下さい。と。
それならわざわざ葬儀屋頼まずに、自分で棺と骨壷買った方がいいじゃないか。産後のヘロヘロの体で手続き出来ないからお願いしようと思ったのに。
自分で火葬手続きするためにとりあえず、火葬場に連絡したら新生児の場合朝いちにしないと骨が残らない。朝イチできるのは1週間後と言われた。葬儀屋が介入すれば特別枠で退院の翌日に火葬できる。
1週間もおいておくのは不安だったので、やっぱり葬儀屋を頼むことにした。
本来は退院日に病室までお迎えに来てくれて、死亡届や出生届の書き方の説明や、火葬場の説明、棺に入れるものの説明などをしてくれるのだが、
コロナ禍だったので病院内に外部のスタッフを入れれないことになっており、退院後自宅に迎えに来てもらうことにした。
まあその死亡届も出生届も、産後1日目の私が書いて夫が区役所で手続きしてくれたので、それも要らなくなったんだけど😇
夜は背中の保冷剤を変えてもらって、同じベッドで寝た。
嗚咽がもれるくらい盛大に泣いた。
さっきまでは死亡届とか書類手続きを気丈に自分で済ませていたけど、1人になると感情が爆発してしまう。2人か。
準夜の看護師が鶴と亀を折り紙で作ってくれた。可愛くしてくれて、うれしかった。