ツアーナースによる旅行者の健康管理について
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社会的ニーズとしてのツアーナース

看護」の定義は、
病(未病)と人の間への介入」
「健康者であれ非健康者であれ、積極的に健康を求めるものへの援助」
という風に定義されています。


修学旅行の場合、疾患を持った生徒はそれほど多くありません、
それでも概ね一割強の生徒さんが看護処置を受けています(当社実績)。


今後の少子高齢化社会へ向け、
「病だから好きなことができない」から「病でも好きなことができる」ことへのお手伝い。
という見地からツアーナースの社会的意義は非常に大きなものがあると思います。


適切な看護サービスを必要な人に必要な場所で提供するために、
ツアーナースシステムの品質の向上、
業務のブラッシュアップを行っていくのがわれわれの責任であると考えています。


本連載は月間「修学旅行」8月1日発売号に掲載予定です


株式会社メディカル・サポート 執行責任者 半田旭

tel:03-5276-7807

fax:03-5276-7808

看護師ニーズとしてのツアーナース -続き-

共通していえることは、看護師はみんな非常にまじめであるということです。


自分の業務、与えられた仕事は、極端に言えば命をかけて実現しようとされますし、
遅刻や無断欠勤はほとんどありません。


それ故、病気や怪我の子供たちの万一のリスクに対してはほとんど妥協を許しません。

当社に返ってくるクレームの中でも、治療環境の未整備や、
自己の判断と先生方の意見の相違
(たとえば、怪我をしている生徒にハイキングをさせる時に、
看護師は否と考え、先生方は本人の希望だからと参加させる場合など)
の場合が多くなっています。


このように、看護師の皆さんは非常にまじめですので、
先生方もそのような認識でお付き合いいただければ、
良い宿泊行事になるのではないかと思います。


株式会社メディカル・サポート 執行責任者 半田旭

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看護師ニーズとしてのツアーナース

看護師にとって、ツアーナースは興味のある仕事と考えていただけます。

その理由は3つあります。


まず第1に子供たちと触れ合えることです。


看護師に看護師になった理由を聞くと自己実現欲求や自我の欲求
(マヅローの5段階欲求説の上位2項目)に基づく動機が多く聞かれます。

ツアーナースとしての付添業務において
「わが国の将来を担う子供たちに良い影響を与える仕事ができること」は
まさに彼ら、彼女らの自己実現欲求を充たす業務といえます。


第2に非医療現場の仕事であるということです。


彼ら彼女らは、常時医療現場という閉じられた空間で仕事をしています。
ルーチンワークから離れ、新たな業務を体験することはリフレッシュにつながっているようです。
看護師の離職率を下げる目的で、ツアーナースの派遣契約をなさっている病院もございます。


第3に短期の仕事であるということです。


3日から1週間の期間で1業務を終了できるため、
主婦で家庭に入った看護師や留学前の一時期にツアー添乗をするといった
スタッフもたくさんいらっしゃいます。


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本当のツアーナースシステムとは何か?続き

ツアーナースを法人で請負うことの意義の2点目は責任体制の構築です


責任の明確な体制を構築すること
 すなわち、万一の場合の責任の所在です。あるスタッフ(看護師資格保持者)を面接したときの話ですが、次のようなご意見を頂きました。


「実は、私・・・ツアーナースに出るのが心配なんです。」

「ほう、それは又なぜでしょうか」

「看護師仲間から聞いたのですが、ツアーナースというのは24時間勤務で、疲れている時に処置をした生徒さんの喘息が悪化して亡くなったという話を聞いたことがあります。」

「はい」

「その時の処置をめぐって、問題が裁判になってナースの責任が追及されたらしいです」


「私もその話は聞いたことがあります。大別してその話には二つの問題点が含まれています。」

「といいますと?」

「先ず第一に24時間勤務の話です。私たちメディカル・サポートでは、旅行業者様や学校様へは、20時までの勤務とさせていただく旨お話させて戴いています」

「あっそうなんですか」

「ただ、やはりコミュニケーションが重視される業務ですので、ある程度融通を利かせて、反省会等でお酒の入らない会に出ることは必要かもしれませんし、深夜でも生徒が急病の場合は当然、処置をお願いします」

「はい、それは当然ですね」

「数日にわたる業務になる為、あまり角を立てるとやりにくくなるという方も多く、反省会にも適度に参加していらっしゃるようです。それが24時間勤務という誤解を呼んでいるのかもしれませんね」

「はぁ」

「もし、疲れているなどの場合、旅行会社の添乗員の方にその旨を伝えると、適切に処理をしてくださることも多いですよ。やはり添乗員の方や先生方とのコミュニケーションは大切ですね」

「なるほど、判りました。」

「それと第二に万一の場合の責任の所在に関する問題です。」

「ええ、万一のときに自分では責任を取りきれないですもの」

「一般的な話として、看護師資格に対する保険は、医療行為における過誤によって他者に損害を与えた場合で、看護師個人が賠償責任を負わされた時、支払賠償金の何割かを保証してくれるものです。」

「はぁ」

「誤解を承知で判り易くいえば、医療行為であって、看護師個人が訴追された場合に出るということです」

「はぁ」

「つまり、看護師は医師の指示の下でのみ医療行為ができるので、ツアー中は医師がいない為医療行為が出来ないというのが原則なのです」

「はぁ」

「ツアーナースは医療行為をしないので、ツアー中の処置については、このような保険の対象とならない可能性が高いのです。」

「えっ、そうなんですか」

といった、会話を交わさせていただきました。
責任を明確にさせ、万一のときに請負会社として責任が取れるように、当社ではバックヤードの組織を生かして業務保険を開発し、業務全体を保険でカバーしています。


さらに、パイオニアとしての蓄積を生かし、看護計画を立てること、全国150に上る当社の提携病院ネットワークを生かして万一の場合に備えた、医療機関との連携を行っています。

看護計画とは①アセスメントの実施と評価 ②看護計画の立案と評価 ③看護目標の設定 ④看護介入の選択 ⑤インフォームドコンセント ⑥添乗の実施 ⑦後日評価 の7項目をそれぞれ詳細に、慢性疾患・起こりうる急性疾患に関する調査・検討・評価を行うことで、万一の場合も間違いのない対応のできるようにすることです。(クリニカルパスの実践)

すなわち、ツアーナースが独立した業務として世間から認知されるためには、看護師個人の全人的なホスピタリティーは勿論、業務保険が業界全体に浸透すること、及びしっかりしたバックヤード組織を伴う業務遂行体制を構築すること(当社では業界標準を目指して本年3月にISO9001を取得いたしました)など、全体システムとしてのツアーナースを作り上げるべく、業界として切磋琢磨していくことこそが必要といえるでしょう。


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本当のツアーナースシステムとは何か?

ツアーナースを利用する動機には積極的なものもあれば、消極的なものもあります。

消極的動機であれ積極的動機であれ、法人に請け負わせる目的は2点あります。


今日はそのうちの1点目をお話いたします。


1.法人の有するノウハウを利用すること(システムとしてのツアーナース)


以前、ツアーナースは個人間の依頼に基づき実施されてきました。

旅行会社の方や先生方の個人的なつながりにより、知り合いの看護師に依頼する。

あるいは近所の病院に依頼するなどがそれにあたります。


この場合の長所は、比較的簡単に看護師がアサインできること、

費用が安く済むこと(約12000円~18000円/日)が挙げられます。


反面短所として、看護師個人のスキルに依存せざるを得ないこと、万一の場合に備えたシステマティックな準備や、バックアップ態勢が利用できないことが挙げられます。


当社では、創業会社としての実績に基づき全国の病院と提携関係を確保しています。

万一の場合に備えたバックアップ体制を利用できることも法人の有する強みでしょう


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ツアーナース請負業者の業務範囲は?

当社のツアーナースに求めている「4項目」は、全人的なホスピタリティーといえるものであり、それを持った看護師であれば、おのずと円滑な業務遂行が行われるものです。


そして現場での看護師の活躍をバックアップできる体制をとるために、様々な周辺環境を整えることは、事業者の責任に含まれるものです。


事前打合せについても、本来のツアーナースの業務としての、

「添乗時における旅行者の健康管理に向けた看護介入の実施」

いわばクリニカルパスを利用したチームとしての業務遂行の為の前準備として考えると、

それは事業者の責任になります。


そして「添乗時の・・・介入の実施」を確実に遂行することこそが看護師個人の仕事なのです。

残念ながら、ツアーナースは未だ未熟な産業であり、かつ我々事業者の努力も足りないために、本質的な内容を吟味することなく、猫も杓子も看護師の知り合いさえいれば算入できるマーケットになっています。


「安かろう悪かろう」、「儲からなければギブアップしよう」といった看護師派遣業者が乱立し、看護師の段取りのみを行う業者が増え、まじめに安全健康管理を行う業者が淘汰されるといった、まさにグレシャムのいう「悪化は良貨を駆逐する」状態になっています。


その中では看護師であれば誰でも採用し、付き添いをさせなければ採算が取れない状況が発生しています。

残念ながら、当社でもクリニカルパスを利用したチームとしての、本当のツアーナースシステムを供給させていただけるのは、一部の学校のみになっています。


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ツアーナースの品質基準

当社スタッフの全ての人にツアーナースの品質基準として、以下の4項目を行動指針にしてもらっています。


1.業界を代表していると言う意識
「ツアーナース」の創始者として、お客様に快適な旅行を楽しんでもらうために、業界を代表しているという強固な意識をもって、「さすがプロ!!」といわれる業務を行います。


2.一期一会を大事にする心
旅行添乗業務が、ルーチンワーク化しないように「お客様にとっては、一生に一度の楽しい機会である。」という事を忘れず、安全快適な旅行環境を守り、良い思い出、楽しい思い出を持って帰ってもらうことを当社及びスタッフの責務とします。修学旅行へ参加した子供に「あの看護師さんに会えて良かった」「私も看護師になりたい」といった思いを持ってもらえるように、感動を与える業務を行います。


3.プロフェッショナルとしての自覚
「ツアーナース」のプロフェッショナルとしての自覚と誇りを持ち、先生や旅行業者の方の領域を侵すことなく、互いに尊重しあいながら協力関係が築きます。


4.「スマートさ」「ホスピタリティー」
「スマートさ」とは、好感を持ってもらえる服装・態度・姿勢・言動のことです。
「ホスピタリティー」とは、もてなしの心です。ツアーに参加していらっしゃる皆様の安全を守ることはもちろん、楽しく快適に過ごしていただくために、看護以外のところでも「スマートさ=素敵である事、身だしなみに気をつけること」、「ホスピタリティー=もてなしの心」を忘れず業務を行います。

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ツアーナースの業務範囲は?

前回述べましたように、行政主体によるツアーナース入札における一つ目の問題点は、ツアーナースすなわち旅行者の健康管理を行う為に必要なスキルを、看護師資格にのみ求めているということでした。


今回述べますのは、二つ目の問題点です。


自治体の中には、旅行前の打合せ(旅行者の特性や持病など万一の場合の対応策について)、を看護師本人が行うことを条件にしているところがあります。


これもツアーナースの本質とは離れた条件に思えます。


すなわち、主催者からすると、旅行前の打合せの目的は、実は「その人と旅行中にうまくやれるか」という人間関係に基準を置いており、業務本来の目的である、旅行中の健康管理に主眼を置いていないということなのです。


この考え方によると、旅行中の健康管理を看護師個人のスキルに依存することになってしまい、請負業務の性格とは一致しない内容になります。


一般的にツアーナースは請負業務であり、業務遂行の円滑さを担保するのは請負会社であり、看護師個人にその責任を負わせるのは論理的に合わないことになります。


確かに、人間関係は重要であり、馬が合うとか合わないとかいった要素が円滑な業務遂行を左右するのは否めません。

その問題を解決する為には、今までの添乗業務における添乗員の皆様や主催者の方へのアンケートで高い評価を得たスタッフを優先的に業務にアサインしています。

また、当社スタッフの全ての人にツアーナースの品質基準として、次回に述べる4項目を行動指針にしてもらっています。


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ツアーナース<看護師?

前項で述べた、入札の問題は2点あります
先ず第一にツアーナースに対しての要求仕様が低すぎることが挙げられます。

看護師であることだけが要求仕様になっています。今のところ


   ツアーナース<看護師


の関係しか求められていないということです。


すなわち、看護師であれば誰でも基準に合うことになります。

そのため、、紹介・派遣業者は、
ツアーナースとしての特段の基準を設けることなく、
また、ツアーナースとしての適性を担保することなく、
看護師をアサイン(仕事に貼り付けること)することの経費のみを基準に応札してきます。


価格の叩きあいになり、ツアーナースの品質が低下します。

さらに看護師を貼り付けにくい地域の教育委員会では、応札業者がいなくなり、
入札制度そのものが成り立たなくなってしまいます。


さらに述べると、紹介・派遣業者は、通常の紹介・派遣事業においては、
アサインできなければギブアップするのがあたりまえであるため、
アサインできない場合平気でギブアップしてきます。

当社も、各自治体から他業者のギブアップに伴う穴埋めをお願いされることが
よくあります。


本来、ツアーにおける健康管理をしっかり行う為には、
看護師が学校で取得してきたスキル以外のスキルも求められます。


    ツアーナース>看護師


の関係を成立させる必要があるでしょう。



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ツアーナースに求めるもの

ツアーナースに求めるもの


先日、当社のツアーナースになりたいという看護師資格保持者の方が面接にいらっしゃいました。


久しぶりに私が面接担当をしたのですが、

彼女の話によると、

「病院へ戻ってもついていけるか心配だ」

とか

「とりあえずツアーナースでアルバイトをしたい」

ということでした。


現在当社では、看護師資格保持者であれば採用基準を設けることなくツアーナースとして採用し、4項目の「ツアーナースの品質宣言」をご理解をいただいた上で添乗していただいています。


本当は、このような動機の看護師は、現場へ出るまでにかなりの講習を行ってもらうべきであると考えていますし、場合によっては採用を差し控えるべきでしょう。


しかしながら、現時点で学校の先生・父兄の皆様は、看護師であれば誰でも良いと考えていらっしゃるように思えますので、資格があれば採用せざるを得ない状況になっています。

東京都では一部の市区町村で教育委員会主導の入札制度が採用され、当該自治体の全ての公立小中学校の宿泊業務に看護師を付ける動きが出てきています。この動きそのものは旅行者の健康・安全管理という側面からは、喜ばしいことなのですが、未だ呱々の声をあげたばかりの制度ですので、改善すべきことが多くあります。

ご意見は asahi-handa@medical-support.co.jp までお願い申し上げます


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