【熱中症(ねっちゅうしょう)を知る前の体温維持(たいおんいじ)のお話】 | サッカー育成年代応援ドクター

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【熱中症(ねっちゅうしょう)を知る前の体温維持(たいおんいじ)のお話】

 

 

どうやって体温を維持しているの?

 

人間は、熱を放散する仕組みをもともと持っています。

放散しなければ、熱がこもりすぎて生きていくことができません。

放散する方法として、伝導(でんどう)対流(たいりゅう)輻射(ふくしゃ)不感蒸泄(ふかんじょうせつ)などがあります。

 

伝導(でんどう):

温かいものを触ったら、温かくなるし、冷たいものを触ったら、寒くなるように体内の熱を放散したり、取り入れたりします。つまり、物と物が接触した時に、その触れた面から熱が伝わる現象を示します。

 

対流(たいりゅう):

空気が動くことで熱が伝わる現象です。つまり、エアコンによる冷暖房を考えたらわかりやすいと思います。温められたり、冷やされた風が、人に熱を伝えていきます。

 

輻射(ふくしゃ):

熱を出す物体が電磁波(でんじは)として熱を伝える現象です。太陽がいい例です。太陽の熱は電磁波(でんじは)を通じて、私たちを温かくしてくれています。

 

不感蒸泄(ふかんじょうせつ):

人間は何もしなくても、水分を体から失っているのです。これを不感蒸泄といいます。大人であれば1日900mlも失っていると言われます。

 

 

このような仕組みで人は熱を放散している訳です。

つまり、気温により伝導対流輻射影響を受けるため、体温以上の気温になれば放熱機能を失うことになります。また、蒸発湿度影響を受けるため、湿度が高ければ、蒸発機能を失うことになります。

 

熱産生と熱放散のバランスが取れているから、私達は36.6℃でキープし続けることが出来るのです。

しかし、暑い中でサッカーしていれば、熱産生が大きくなりすぎて、放散が間に合わない状態になり、体温が40℃前後になります。

間に合わなくなれば、当然、体は汗をかいて熱を放散しようとするのですが、汗をかくと今度は水分を失います。

水分を失って脱水症状となり、かつ体温が上昇した状態(40℃前後)熱中症(ねっちゅうしょう)といいます。

みなさん、熱中症の基本をおさえておきましょう!

 

水分補給にはポカリが良いと思います!