このような記事を読みました。

唐辛子を食べると満腹するのは胃腸が荒れるからだった!?

オランダの健康な若者13人で実験



この記事のタイトルを見て思ったこと。
13人のデータでこう判断できるのかな? って。

もう少し母数(たくさんの人数のデータ)がいるような気がします。。。。


こちらは、The American Journal of Clinical Nutritionという雑誌に
掲載された論文のようです。


不勉強な私は、、、この雑誌名は知りませんでした(汗)
だからこのような少ない人数でしか検証されていなくても
掲載されているのかな、、、と勝手に考えたりもしましたが。。。。



と、、、、本題に戻します。

唐辛子といえば、、、カプサンシン!

唐辛子を食べると満腹感を感じるので、
ダイエットに効くと、
カプサンシンを意識して食べている方も多いと思います。

(あっ、カプサンシンって、ダイエット以外にも、
育毛にも効くと言われています)



カプサンシンを摂取したことによる満腹感
胃腸の症状と消化管のホルモンの血中濃度の関連を調べたようです。


どうやって調べたのかも具体的に紹介されていました。


健康で正常体重の若者13人を対象者とし、
2つのグループに分類。


対象者の方は、
鼻から十二指腸まで入れたチューブを入れてたようですね。

十二指腸って、、、、
場所のイメージわかりますかね? 

胃と小腸をつないでいる部分です。

胃カメラで鼻から管を通すようなイメージでしょうか?
想像するだけで辛いです(^^;)



カプサイシン1.5mgを摂取するグループ

プラセボ(生理食塩水)を摂取するグループ



プラセボとは、有効成分を含まない(治療効果のない)薬のことです。


摂取後に、満腹感や胃腸症状、消化管ホルモンの血中濃度を
2つのグループ間で比較したところ、、、


どんな結果が出たと思いますか???
(といいつつもタイトルでもう言っていますけど。。。)

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あっ、ちなみにどうして満腹感を得ることができるのか、、、
記載してみます。。。


満腹を感じるメカニズムは複雑なのですが、

食欲を調整するのは、
脳の満腹中枢(満腹感を感じる場所)と、
摂食中枢(空腹感を感じるバランス)のバランスと
言えるようなのですね。


食事をすることで、
食事中に含まれる糖分が血液中に吸収され、脳に運搬され、
血液中の糖分の割合が上がり(血糖値が上がる)、
満腹中枢を刺激して、満腹だという信号を身体に出すんです。


だから、血糖が満腹だと感じる大きな基準だと言えるのですね。

血糖値が上がると満腹中枢が満腹です、
血糖値が下がると摂食中枢が空腹ですと、
バランスをとっているようで、そのバランスには、
インスリンというホルモンが働いています。


ですが、満腹と感じるのには、
血糖やインスリン以外にもさまざまなホルモンが
かかわっていると言われており、

もし唐辛子(カプサンシン)で満腹感を感じるのであれば、
ホルモンが多く分泌されているのでは、、、ということで、
消化管ホルモンの血中濃度があがっているはず、、と
推測したのだと思います。


この記事にも記載されていますね。
消化管ホルモンは、食事を摂ると腸から分泌される、
食欲を調整するホルモンです、
と。


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プラセボ(生理食塩水)を摂取するグループに比べて、

カプサイシン1.5mgを摂取するグループは、、、

  満腹感のスコアも増加、腹痛や胸やけ、吐き気、
  腹部膨満感も増加。

  消化管ホルモンの血中濃度には、
  ともに差がはなかったようです。


つまり、カプサンシンを食べることで
食欲を調整するホルモンが分泌されているわけではなく、
腹痛や胸やけ、吐き気、腹部膨満感など、
胃腸を荒らすような症状で
満腹感を感じている
、、、ということになるのではないか、、、と
紹介されていました。



いやはや冒頭で、
13人って少ないんじゃないかと思ったのですが、

(ブログを書きながら記事を読んでいます。その方が、リアルに伝わるので)

ここまで、明確なデータが出ているのなら、
13人のデータもありかもしれないなぁ、と

考えを改めました。