医院開業形態について

従来の医院開業の大半は、戸建診療所あるいは一般テナントビルでの賃貸開業の選択肢しかありませんでした。しかし最近は、契約の種別から開業施設の業態化など開業形態も多様化しつつあります。

開業形態の選択の如何によって、経営の成功をも左右する難しい時代を迎えていると言っても過言ではありません。
投資リスク、開業立地のポテンシャル、地域の患者ニーズ、集患力、相乗効果など、多様な角度から医院開業を総合的かつ科学的なスキームで事業化検討を行うことが重要です。


戸建開業
戸建で開業をご検討される場合、土地取得費をはじめとする初期投資の増大など、いかに開業リスクを軽減するかが大きなポイントなります。特に都心部など土地取得費の高い地域での開業をお考えのドクターは定期借地権やレントクリニックでの開業も選択肢の一つといえます。

テナント開業

【物件選定のPOINT】
1. 診療科目に合わせた適正規模の床面積。十分な天井高
2. 間仕切りを想定した天井裏設備スペース
3. 床配管の引き回しを想定したスラブレベル
4. 想定した電気容量の確保。しかも増設が可能
5. 広告看板への配慮
6. 診療時間に対する制約が少ない。他テナントとのマッチングが配慮されている
7. 患者の集まりやすい雰囲気が作りやすい。視認性が考慮されている
8. バリアフリー対応 etc.
今日は、クリニックモール、グループ診療について考えてみましょう。

イギリスでは90%の開業医がグループを組んでおり、プラクティス数の70%が4~5人の医師で構成されます。現在グループが協同して、さらなるグループ化が促進され、一次医療と二次医療の境界が曖昧になるなど、将来的には大きなグループ・プラクティスと病院が競合する時代がくると予測されています。日本でのグループ診療は、グループ・プラクティスのシステムをそのまま導入しようと試み失敗する事例などが多々見受けられ、また安易な不動産・建設事業者によるテナントとしての単なる集合診療所なども業者の利益誘導に利用され、本来の医療を提供できていないのが現状です。

安易な物件選定は、たいへん危険です。経営環境、経済環境、診診連携、経営の独立、対象患者の重複、あらゆる視点での検証が必要です。
いくつかのコンサルタント会社を比較してみてください。