ねえ、いいですか、もう十分です、起きあがって出発しなければなりません、さもないとあなたがたの身に不幸な事態が起きますよ、あるいはほとんど同じことですが、まったく何も起きないことになります。死以外にはね。あなたがたの母語、あなたがたがそう呼んでいるものが、或る日、いいですか、もはやあなたがたに返答すらしてくれなくなるのです。さあ、もう出かけなさい。ねえ……あなたがたが一つの民族であるなどとそんなにあっさりと思い込まないほうがいい、あなたがたに《ねえ[ecoutez]》などと語りかけてくる者たちに、抗議もせずに耳を貸す[ecouter]のはおやめなさい……(P65より)
数日前に載せたものですが、
ちょっと読めた!
そうか、「不幸な事態が起きること」と、「まったく何も起きないこと(死以外)」と、
どうして同じことになるんだろう?
と思っていたのだけれど、
不幸な事態を「不幸な事態」として、受け止められなかったら、
何が起ころうと、別に何も起こってないのと同じことだからか!
で、で、死こそは、絶対的に不幸な事態として、皆が受け止められる「事態」(そのもの?というか……うまく言えない)なのか。
なんか、ちょっと、
ちょっとだけ、
だけど、
理解できたと思ったら、こんなに簡単なことを言ってるだけなの?本当に?
と思うけど、ちょっと、嬉しい~。