正直 今のフライトは乗務員にとって楽だろうなと思うことが1つ2つ。

①オーディオが全席に完備されていて 映画や音楽番組充実してる。
ま、故障したら満席の際は困るだろうなと思うけど 各席に画面があるから見える、見えないの苦情はない。
・・・ジャンボの時は大量輸送時代につき 画面が無いシートデザインの機体もあったのですよ。 
14時間近く!!今では考えられないでしょうけど。


②完全禁煙 絶対禁煙!
これは本当に羨ましい。私あのままエコノミーで働いていたら肺の中真っ黒クロ助になっていたと思う~
途中から会社が完全禁煙フライトを取り入れてくれて本当に助かった。



実は禁煙席に座っていながら煙草を吸う時だけ喫煙席に行きたいという方がかなりいて、一生懸命こちらもお断りするのだけれど 

「タバコ吸わないとイライラして周りに迷惑かけても知らないよ」とか

「喫煙席希望したのにツアーだからみんなで禁煙席に入ってる、ガイドさんから喫煙席に移って吸うように言われている」とか

煙草を吸わない私には理解できない理由を延々と述べられてしまう。
(タバコ吸わないと死ぬのか――??)

最悪 トイレ前の付近やトイレ内でタバコ吸われてしまうと危険で折れざるを得なかったんですよね。
だから 喫煙エリア内に空席を見つけると嬉しかった


成田便は当時まだバブル真っ盛り。
常にツアー客で満席だったのでなかなかそんな席は無かったんですがね。


けれど見方を変えると 空席があるからそこで吸えるとなると、その横にはじめから座っていらしたお客様はいい迷惑ですよね。
人が入れ替わり立ち替わり来ては吸っていくわけだから…落ち着かない。




多分私だけがやっていたでしょうけど
 そんな空席を喫煙エリアに見つけると真横にお座りの方にサービス開始前にお願いのご挨拶に行きました。 
本当に申し訳なくて機内のドリンクとか頼まれてもいないのに持って行ったりして。
 



ある日、いつものようにド満席で成田を飛び立った便で喫煙席の空席を探していた…ら!


一番後部座席に2席並んでいる内の1つがまるでココよ!と言わんばかりに空いていました。 ジャンボの最後尾ドアの前でトイレの前。

地上の人考えたな~ ありがとううーーー!

なんて思い、満面の笑みでその片方にお掛けになっている方に早速お願いのご挨拶をしました。

そしたら とっても優しい紳士は明るく
「あ、いいですよ~!」と二つ返事で受けてくださり 一安心。


フライト中何人がその席を見つけてそこに行き、喫煙したのかしら??
私が覚えているのは女性の添乗員さん。 
楽しそうに2人がお話ししてるのは見たのだけれど…。
仕事が始まると私はトイレチェックにいくぐらいしかそこまで辿りつけず、他のクルーもそこを見つけていたら 私に何も言わずにその席を案内したはずだし…。


フライトが終盤に差し掛かったころ その席から離れた席にいた男性が私のところにやって来て 「ちょっといいですか?」

聞けば気の優しいあの紳士は俳優の東京乾〇池の△△△△さんで、地上係員が最後尾席にして隣をわざと空けてくれていたとのこと。


知らない知らない聞いてないーーーー!!

チェックインや地上の仕事はどこの会社も航空公団に委託しています。自社の職員がいるなら情報あげてくれるんでしょうが、搭乗者リスト見たってそんなことメンション(追記)してないーーーー!

だから パーサーにも文句言えない

そのADさんは 彼がいかに紳士かとか(それは本当にそうでした!) これからベルギーに取材に行く経緯など教えてくれました。

ってか、それを聞いたから申し訳ないということではなく チェックインで2席もらったと思っていた方に 機内でそれを覆してしまったこと。
知らぬこととはいえ 申し訳ありませんでした。

(帰りの便は自社の日本人地上係員が取材クルーをプレミアムエコノミーに上げてお帰りになられたようです)

私がご案内した添乗員さん すぐわかったんだろうな~。
私は本当にTV見ない人だったので 今でも歌手や俳優さんはわかりません。

さすがにベッキーは分かるけど相手のゲスの・・・さんが目の前に今いても 絶対わからない。

やれやれ。