近年、失うものが何もない人間、いわゆる”無敵の人”が起こす事件が増えてきている気がする。

 

そんなニュースを見るたびに、次は自分が事件を起こす側の人間にならないか不安になる。

 

犯人の生い立ちや人柄などは知らないが、生きる希望をなくしたり、街や学校・会社で嫌な人に出会ってしまったり、ネットで自分または自分を含む不特定多数に対する誹謗中傷などでこの世に絶望した結果、他人を巻き添えにしてやろうなどと考えるようになってしまったのではいかと思ってしまう。

 

自分はたまたま環境に恵まれて事件を起こしていないが、今後この世に絶望して、他人の迷惑を顧みなかったり、不幸を望んだりする人間になる可能性はないとも言い切れない。私はその可能性が人より高いのかもしれないが、誰しもそうなる可能性はあると思う。

 

事件を完全に防ぐことはできないのかもしれないが、みんなが自分自身で気をつけ、みんなが思いやりを持って他人と接することが第一歩になるのではないだろうか。