雨の連休、入院9日目になります。


入院と言われた当初は体調を整えて2、3日で退院と勝手に小さく見繕っていたのですが


そんな僕の甘い考えは身体に沢山の管と点滴をつけられて車椅子でいろいろな検査をして

どんどんと無くなっていきました。


とりあえずは一通りの検査、まだ心電図は着いてるけど点滴は取れて、体調の安定がとれてきて来週、連休明けには退院かもと先生からお話がありました。


それを聞けてとりあえず一安心です。


入院中は特にする事もなくフロアー以外は出歩く事も出来ないので初めての長期入院に戸惑ってばかりで、その中でも一つ怖い事も経験しました。


大きな検査をした後、トイレに行こうと食事後少し歩いたら


急激に血圧が下がってしまいだんだん意識が無くなり声もでず、一歩も動けなくなってしまった。


低血圧で動けないとかそんな感じではない

自分で危険を感じるレベルで。


沢山の看護師さんにベットに運ばれて

頭の中の感覚が落ちていく中、微かに残る意識を何とか保ち続けようと必死に声を出していました。

そのままだったらもう戻ってこれないみたいな


先生曰く、少し大きな検査だったので緊張が過ぎてそれが影響したんじゃないかとの事でした。


僕の人生の中でも初めて感じたかなりヤバかった、すごく怖い感覚でした。


妻に託された子供達を置いてでは

まだ妻の元に行けません。


ママが助けてくれたのかな。



その後はそんな事もなく、体調も良いので

このままいけば予定通り退院出来るのではと思っています。




入院してると妻が入院していた時の事を考えずにはいられません。


もう、少し経つのにずっと忘れない大事な思い出。


妻は毎日僕が仕事を終えて会いに来るのをすごく楽しみにしてくれていました。


今思えば、


僕にとっても毎日仕事を終えて妻に会いに行くその時はデートの待ち合わせに急ぐような、

そんな気持ちでいた気がします。


僕がいくと妻はすごく喜んでくれて

そして二人でご飯を食べて病院内を探検し、

ラウンジで過ごし、オヤツを食べ、お話しをして

そして二人で居眠りする。


コロナ禍の入院中はそんな事は出来なかったけど

病院内に居るよ、と近くで過ごしました。


今初めて長期の入院を経験して

ずっとあの時の事を考えてる。


一人で過ごす入院生活は心細かったよね。

あの時の妻の気持ち、すごく分かります。



妻の病気は残念だったけど、

あの時のあの時間は僕ら二人にとって

それはとても幸せな時間でした。

多分一生忘れない。


今、もし妻がいてくれたら

多分妻も同じ様に毎日一緒に過ごしてくれたと思う。


余りある時間を

ラウンジで一人座りながら

毎日そんな事ばかり考えています。


退院してももう妻はいないけど

子供達が待っててくれます。


今週は26回目の結婚記念日もあります。

準備できるかな。


妻の為にも早く帰らねば。




点滴とれました。

ゴロゴロを連れて歩いてたのでやっと楽になりました。