妻の病気が分かるまでは寝室で布団を敷いて寝ていました。


子供達も自分の部屋はあるけどなんとなく昔からの名残で4人並んで寝てました。 


「蚊が居るからとって!」「いびきがうるさい」

「誰かがオナラしたー」


休みの日は4人でダラダラ、そのうち僕が起きて朝ごはんを作ります。


僕の大好きな時間の一部でした。


病気がわかってからはベットに変えたので僕ら二人はそのまま、子供達は自分の部屋で。


4人で寝ていた頃は少し狭かった部屋が今は一人で少し持て余してます。


闘病中はベットの回りにいろいろな器具やお守り、テレビやマッサージする時の椅子、ベットの近くでやる事が多かったので少し物が多かったです。


妻が亡くなって、それらを整理したらやけにガランとして少し寂しいです。


一緒に寝てる頃は寝る前に妻の身体をマッサージするのが日課でした。


妻も毎日それを楽しみにしててそのまま寝るのが好きだったらしいです。


僕は朝が早いのでマッサージしながら僕の方が先に寝落ちする事もしばしば、よくクレームを受けました。


そのままのシングルベット二つ、僕には大きすぎます。


情け無い事にいつの間にか妻の写真を抱いて寝るのが日課になってます。


そうすると改めて僕は妻の事が大好きなんだなと実感します。


そしていない事にやっぱり寂しくなって、我慢している内に寝てしまいます。


でも夢には出てきてくれないな。何故だ?