もうほとんどが青葉に変わってしまったけど、


サクラは妻との大切な思い出の花で、今年は二人で見る事は出来ませんでした。


大好きな花だってのに妻が亡くなってからのサクラは僕にとっては見るのも辛い花になってしまいました。


ブログに書く事も少し避けてた気がします。



花業界で品種にもよりますがサクラは年末頃から

市場に出回ります。


僕も毎年、もちろん早いけど出たら直ぐに入荷してなるべく沢山お客さんに見てもらいたいと思いお店に並べます。


お客さんは「もうサクラ?早いね」と言いながらもニコニコしながら買ってくれます。


サクラはね、見る人みんな笑顔にするんです。



そんなサクラを妻が亡くなってからの僕は避けるようにしていました。

あんなに素敵に咲いてくれるのに。

見れない。そんな花だから思い出が多すぎて。



毎年サクラが咲く頃、花業界は卒業、加えてお彼岸などで大忙しです。


朝早く夜おそくまで仕事、丁度その頃が毎年見ごろになるので、妻とは満開で散り始め頃に毎年一緒に見てました。


毎年、どこか遠くに見に行くわけでもなく、近くの川沿いのサクラをゆっくり歩きながら話しながら歩く事が結婚してからの毎年の決まりになってた気がします。


サクラって見るだけで優しい気持ちになりますよね。


花は全てそうだけどあの時期のあのサクラはどれも素晴らしい、小さな蕾でさえじっくり見てしまう。


その花を逃げるように避ける日が来るとは思いませんでした。



やっぱりあのいつものサクラを妻に見せてあげたかった。それが出来なかった。



実は今青葉になって少しホッとしてます。




今年ちゃんと見せてあげられなかったから、お骨になって帰ってきた妻の前には沢山飾ってあげました。


骨壷と位牌も少しサクラをあしらった物にしました。かわいいです。


悲しい思い出の花になってしまったけど妻にはやっぱり見せてあげたい。


これから毎年サクラが咲く頃は少し複雑な気持ちになると思います。


大好きだけど思い出が多すぎてやっぱり辛くなるかな。


一緒に見たサクラ、キレイだったね。

ずっと覚えてるからね。