金生山 | 五千年前の大洪水と先史文明研究ゼミ

金生山

金生山  Wikipediaより
金生山(正式名称:かなぶやま。通称:きんしょうざん)は、岐阜県大垣市赤坂町にある伊吹山地の南東端
に位置する標高217 mの山である。
目次
  1概要
•    2環境
o    2.1金生山の特産種
o    2.2金生山の鉱山
•    3地理
o    3.1周辺の山
o    3.2金生山化石館
o    3.3周辺
概要
数多くの化石が発掘されることで知られていて、「日本の古生物学発祥の地」と呼ばれることがある 。地質学的価値も高いという。その一方で山全体が石灰岩の日本有数のその産出地であり、石灰岩、大理石の採掘が盛んに行われており、山容が変わり景観は損なわれつつある。
環境
1967年(昭和42年)3月17日に山域は、岐阜県の「伊吹県立自然公園」に指定された。山域の固有種のアメイロヒルゲンドルフマイマイ(Bradybaenidae)などが生息し、「金生山の陸貝と生息地」が1980年(昭和55年)11月11日に岐阜県の天然記念物に指定された。また、「金生山のヒメボタル」が大垣市指定天然記念物となっている。岐阜県山岳連盟により、続ぎふ百山のひとつに選定されている。約2億5,000万年前の古生代ペルム紀、海底の地殻変動が逆断層し、隆起して古生物が堆積物となり、この金生山の原型ができたと推測されている。そのため、この時期の生物の化石が多数採取されている。19世紀の終わりにドイツの古生物学者ギュンベル(Carl Wilhelm von Gümbel)が金生山の化石を紹介したことから、化石の山として世界的に知られるようになったという。採取される化石は主に巻貝、二枚貝であるが、ウミユリ、サンゴ、フズリナ、石灰藻、オウムガイのほか、三葉虫もある。貝は大型ものが多いという。
なお、金生山は「きんしょうざん」として通称認知されているが、「かなぶやま」と呼ぶのが正しい。
金生山の特産種
金生山周辺には以下の陸生貝類の特産種が生息している。
•    アメイロヒルゲンドルフマイマイ(Bradybaenidae)
•    ヒルゲンドルフマイマイ(Trishoplita hilgendorfi (Kobelt)) - マイマイ目オナジマイマイ科、環境省のレッドリスト準絶滅危惧、岐阜県の準絶滅危惧。
•    ナミマイマイ(Euhadra sandai communis (Pilsbry)) - マイマイ目オナジマイマイ科、岐阜県の準絶滅危惧。
•    ミカドギセル(Tyrannophaedusa mikado (Pilsbry)) - マイマイ目キセルガイ科、環境省のレッドリスト準絶滅危惧、岐阜県の絶滅危惧II類。

ヒメボタル(姫蛍、Luciola parvula)は、コウチュウ目ホタル科の昆虫の一つ。日本本土において、成虫がよく光るホタルの一つであるが、ゲンジボタル、ヘイケボタルに比べると知名度ははるかに低い。
目次
•    1形態
•    2生態
•    3保護
•    形態
体長7mmと、ゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さい。頭部と羽根は黒く、前胸は赤くなっているが、ゲンジやヘイケのような中央の黒い筋はなく、前方が少し黒ずむ。メスはオスより一回り小さく、太っており、後翅が退化しているため飛べない。
生態
幼虫は陸生で、カタツムリなどを食べる。日本ではホタルといえば清流を連想するが、むしろ陸生の方が普通なものである。森林内に生息することが多い。
5-6月に羽化し、かなり強く発光するが、川辺などの開けた場所ではなく森林内などの人目につきにくい場所で光るのであまり知られていない。メスは飛行できないため分布地の移動性は小さく、地域により遺伝的特性や体長の差などが著しく、比較的大型のものが分布する地域もある。
成虫の発光は、ゲンジやヘイケに比べると弱いが、鋭く光り、色は黄色みを帯びる。オスは飛翔しながら発光するが、メスは草木につかまった状態で発光する。ゲンジやヘイケの発光は強さがゆっくりと変化するが、ヒメボタルは歯切れ良く明滅する。

ヒメボタル
界:動物界  門:節足動物門  綱:昆虫綱
目:鞘翅(コウチュウ)目  亜目:多食(カブトムシ)亜目
上科:ホタル上科  科:ホタル科
属:ホタル  種:ヒメボタル
学名:Luciola parvula Kiesenwetter, 1874
:シノニウムHotaria parvula
と書かれておりました。