県立コガネムシ高校野球部 (永田俊也)
日本経済のドンに、「女には野球はわからん」と言われた新進実業家・小金澤結子が、ITビジネスで稼いだカネをばらまいて、片田舎の弱小県立高校野球部の実権を乗っ取った。
罠、インテリジェンス、美人計、なんでもあり!
手練手管の経営術を存分につぎ込んで、目指すは甲子園出場切符。
「ありえない」と思って読んでいるだけに小金澤のやり方には爽快感すら覚える。
新入部員勧誘のために専用の寮を立てるは、キューバから各選手それぞれに専任のコーチを呼び寄せるは・・・
確かに経営学的なセリフも随所に見られるが、そんなことはどうでもよくなる。
まあ最後には予想通りの展開が待っているが・・・(笑)
帯に書かれた 「ドラッガーもはだしで逃げ出す」に納得の一冊。
ひょ、表紙につられて買ったんじゃないんだからねっ!!