私が乗ってる通勤電車は毎日が超満員で有名な電車です。しかし未だに痴漢にあったことはありません。にこにこしてるつもりですが、わたしには同期にも納得されるような怖さがあるようです。

いつもどおりの電車でいつもどおりポジション(出来れば車両の真ん中あたりの人と人との間)に乗って、友人とのLINEに勤しんでいました。

夏の旅行先を決めていたとき、母からのLINEが入りました。
弟が結婚することになったと。
私は母に問いました。あなた達はどうなったの?


実は母から今年の3月に2人で海外旅行中に言われたんです。
パパと離婚したらどう思う?って。

これを書いたら、突然じゃねえじゃねえか!と言われるかもしれません…ええ、予兆はありました。
でもその予兆は突然でした。

我が家は自分で言うのもあれですが、めちゃんこ仲良し家族です。明るい家族です。
笑いが耐えない、隠し事のない家族でした。
友人からも、いいな〜ミートの家は仲良しで!と言われるくらい。
もしかしたら離婚のことを知ったら、友人が1番びっくりするかもしれません。

もちろん、両親も喧嘩することはありました。
でも、まさか。まさか我が家が離婚の危機に見舞われるとは思ってもなかったんです。

夫婦間の悩み事なんてないと思ってたんです。

でもあったんですよね。
母は1人悩んでいたみたいです。

旅行中に母の気持ちを聞いて、口をついてでたのは、早く離婚したら?でした。
自分でも驚きです。あんた今なんて言った?ってその時の自分に言いたいくらい。

その時は衝動的でしたが、今でも母に言えるのは同じことです。

両親はまだこれから十分自分の人生を楽しむだけの余命がある年齢です。
だから、もう気付いちゃったなら、死ぬ間際にあの時別れておけばよかった!と後悔しないようにするのがベストだと思ったんです。
でもそれが子どもからのベストな答えだったかはわかりません。


話は戻り。
通勤電車で、パパと離婚について合意してると言われました。
アマゾンプライムの音楽をいつもどおり聞いてるのに、音が聞こえなくなって、電車の揺れも感じなくなって、力が入らなくなって吊革を掴めなくなりました。
隣の人に寄りかからないようにするので必死でした。その時、人様に迷惑かけちゃならんという気持ちだけは何故かありました。

最寄り駅について、会社のビルに入り、自分のフロアに辿り着き、鍵を取り、デスクに座り、パソコンの電源を入れて、朝礼をしたところで力尽きました。
マウスを持っても、画面の字が見えないんですよね。手が震えてキーは打てないし。

こりゃだめだ。と思って、課長代理にちょっといいですか?と声をかけて個室に行きました。
自分の理想は、冷静に今の実情を伝えてこのあと休みがほしいと伝える。そして自分は大丈夫だと伝えることでした。最後まで笑顔で。

でも、無理ですよね。椅子に座って向き合ったら、代理が心配そうな顔で大丈夫?って言ったんですよ。涙腺が崩壊して、情けないことに号泣してしまいました。
その後アポがあったので、メイクが崩れないように、他の人に気付かれないようにということだけに必死でした。

課長代理には、親が離婚すること、だから平常心ではいられないこと、アポが終わり次第休みがほしいこと(元々金曜日の午後から休みをもらってました)を伝えました。

社会人になって、会社に私情を持ち込むことは大変情けないです。でももう無理だったんです。


なんとかアポをこなして、夕方3時くらいに会社を出ました。

1人でいたくなくて、誰かといたくて、彼に連絡をして3時間かけて彼がいる場所に向かいました。