大日如来は仏教系新興宗教教団が落札 | 肉団子閑居為不善

大日如来は仏教系新興宗教教団が落札

昨日の各紙朝刊にも載っていたが(リンクは中日スポーツ記事)、先日のエントリーで話題にした国宝級の大日如来像は、仏教系の新興宗教教団が落札していることが判明した。

元々は真言宗のお寺にあったとみられるが、宗派は違っても一応仏教系の施設に収まることになる。元々拝む対象として作られたものだから、理想的な買い手と言えるだろう。既に広大な土地を買収して、仏像を安置公開する施設を作る予定だそうで、国宝指定も前向きに検討するとのことだ。

オウム事件は言うに及ばず、なにかと週刊誌で叩かれている仏教系某信徒団体のイメージもあり、仏教系の新興宗教は微妙な先入観でもって見られる傾向がある。今回のことは教団のイメージアップを図る意図もあったとみられるが、意図はともかく、一度は信仰の対象ではなくなり売り払われた仏像が、百年以上の時を越えて仏教者のもとに戻るというのもなにかの縁を感じずにはいられない。

まあ仏像や豪華な伽藍もいいけれど、地域医療崩壊や急増する貧困世帯の救済も少しは考えてね>宗教法人の皆さん