遠くから聞こえるさざ波が耳に心地よく響き
さわやかな風が窓から吹き込んでいる。
犬のなく声と、鳥の声が行ったり来たりして私の夢と現実の境をさまよわせる。
あー、そうか、っとはたっと気づく。
もう、終わってしまったんだと。。
目を開けると現実が待っている。
見慣れた天井に、LEDライトがついている。
私はベットの中でただぼーと、そのLEDライトを見つめた。
LEDライトは四角く私を見つめ返す。
ぼんやりと、視界が歪んでくる。泣いているんだ。
大事な人を私は失った。
とっても愛していた人だ。
彼も私を愛してくれていたはずだ、けれど不意にいなくなった。
私が彼を愛したようには彼は私を愛せなかった。
だから、そこに歪みが生じて、天秤が片方を下げてしまった。
どうしてこうなるのか、いつもそうだ。
いつも、いつも、いつも。
嫌になる。。。。
そんなことをぼんやりと、泣きながら思っていても
ただ、空虚な時間が過ぎていくだけで、何も変わらない。
ただ、むなしいだけの現実。
どうして、私はほかの人のように現実に向き合えないのだろう。
いつも、空想と妄想の中で生きている。
霞の中で、なにもできずただ佇んでいる。
そんな感覚が私をおお尽くして、心臓を鷲掴みにする。
つらい。つらい。つらい。
ただ、それだけを思って、だるい体を持ち上げる。
窓から風が吹き込む、とてもすがすがしい風だ。
今はそれすらも、疎ましい。
本来なら、とても気持ちよく感じていたそれが、今は寧ろその気持ちよさを感じることのできない自分に
いらだち、腹をたてている。
なぜ、こうなった。何百回と自分の中で繰り返したセリフがまたリフレインして
返ってくる。
考えて考えて、答えのない迷路をさまよっている。
誰か私を助けてほしい。
そう思う気持ちにこたえてくれる人などいない。
みんなが言う。自分に優しくなってねとか自分を甘やかしてねとか
でも、そんなことしたって、私は楽になんかならない。
それが、なんの助けになるの?
自分を愛せない人が、自分を愛したところでなんの救いにもならないのだ。
どうでもよいと思っている人とかむしろ嫌いだと思っている人に愛されたところで、うれしくないのと一緒なのだ。
ただ、無価値で、意味のない存在。
その事実をだれも指摘しないで、すすむから訳が分からないことになる。
紋切り型の言葉で彩られたこの世の中は、本当に嘘くさく、逃げ出したくなる。
大っ嫌いだ。何が?
そう自分が。
大っ嫌いだ。
世の中の人を愛したい。みんなを愛したい。そんな軽薄なことを言っている自分が
大っ嫌いだ。
結局、自分も愛せない人に、他人を愛することなんて不可能で
愛を語ることすら、無意味で時間の浪費でしかない。
このくだらない自分をどうやって愛せるの?
誰か教えてほしい。
誰にも愛されず、仕事もできず、ただ漫然と日々を送る。
生きているだけで、価値がある!?
そんなわけない。なんで、そういえる?
みんな生きてるじゃないか。それで価値があるって?
どこに?私はずっと虐められてきたじゃないか。それは価値がないからじゃないのか?
刷り込まれた?そんなこと知らない、どうでもいい事だ。
私は、そう思っているんだ。それを否定されたところで、認める事なんてできないよ。