手術も後半に差し掛かって、
器械出しもモニター管理も落ち着いてきた頃。

ふと足元に目をやったら…
見覚えのある“アレ”が落ちてた。

人工呼吸器のキャップ。

「え?…なんでここに落ちてんの?」
思わず声には出せんけど、頭の中は一気にパニック。

まさか装着し忘れた?
いやいや、でも本体の接続はちゃんとしてるし、圧も漏れてない。
確認してみたら、予備で置いてたキャップが棚の隙間から落ちてただけやった。

でもあの一瞬、
「今日、俺やらかしたかも…」って背筋が凍った。

オペ室って、
たったひとつの落とし物が冷や汗レベルの事件になる場所やけんね。

無事でよかった、ほんとそれ。