福祉ネイル

今日は、97歳女性のSさんのお話

転倒での骨折や、認知症、膵嚢胞性粘液種（高齢者になると見られることが多くなるよう）という健康障害はあるものの、特に問題となるような持病もなく、なんとか自力で歩くことも出来る

人柄も温かく、入浴介助に行く私達にいつも感謝の念を伝えてくれる可愛らしい方だ。

先日訪問した時に、爪に花のシールも貼ってある可愛いネイルをしていた

最近デイサービスで、よくこのような福祉ネイルを行っているところが多いようだ

「可愛いですね？いいじゃないですか〜」と言うと、「男の人でもやってもらっているのよ」と

え⁉️そーなの❓と少しの疑問をもちつつも話しを聞いていると、その時の状況をよく覚えている事に気づいた

そうなんです。Sさんは認知症でとにかくすぐ忘れてしまい、いつもはデイサービスの事を聞いても何も覚えていなかったのです

娘さんとよほど印象に残ったんですねとお話ししつつ、オシャレをするという事は必要かそうでないかに関係なく、様々な人にとって気持ちを動かされるものなのかも知れないと思った一幕だった

デイサービスは色々なレクレーションを考えて提供してくれている。

福祉ネイルは希望者だけに施すメニューのようだが、SPO2（血液中の酸素濃度）を測る時だけ邪魔になる。なぜかと言うと、測定機器で指を挟んで測るから

Sさんも色んな指を挟んでみて、測れる指をやっと見つけた

娘さんは「やっぱり次からやめておいた方がいいかしら」と。

「いやいやせっかくだし、こんなに喜んでいるのだからいいんじゃないですか⁉️足の指でも測れるし」なんて、なぜか勧めてしまう私

そんなこんなで、最近私は利用者さんのところでデイサービスのレクレーションのメニューを見せてもらうのが楽しみだ