『私のお気に入り』というと、きっとあの曲を思い浮かべる人が多いでしょう。
言わずと知れたミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中の1曲。
そういう私も『私のお気に入り』は私のお気に入りの一つです。(何かややこしい。。)
歌詞も曲調もしゃれていますよね。
原曲はもとよりたくさんの方が演奏したり歌っていますが、ジャズ系でも、クラシック系でも、
どんなアレンジになっても何かしゃれてるんですよね。。
このギターアレンジもすてきでした。
映画の中では嵐の夜、雷の音に怯える子どもたちに、
何かいいこと、楽しいことを考えましょうとジュリー・アンドリュースが歌い出す。
・・・バラについた雨粒、子猫のひげ、磨いたやかん、毛糸のミトン、、、、、それが私のお気に入り。
自分の好きなものを想像するうちに、子どもたちも笑顔になっていき。。
映画を観ながら私も一緒に自分のお気に入りに思いをはせてみる。
・・冬の日の温かいココア、猫の背中の日なたの匂い、少し霞がかった満月、、、それが私のお気に入り。
今思えば、『私のお気に入り』は想像することの楽しさと
何気ない日常生活の中の大切なものに気づかせてくれる私のお気に入りの曲でした。
でも今日、お話ししたいのは、それとは別の「私のお気に入り」の音楽です。
その音楽はやはり私に想像することの楽しさ、生活の中の大切なものに気づかせてくれます。
それは、つい先日リリースされたばかりの
タテヤマユキさんのソロアルバム『タテヤマユキ』
タテヤマユキさんは札幌在住のアコーディオン奏者でシンガーソングライター。
すてきな演奏と歌声で全国的に幅広い音楽活動をなさっておられます。
そのタテヤマユキさんが作詞作曲したオリジナルアルバムです。
日常生活の中からこぼれ出た喜びや悲しみ、願い、痛み、、、
といった心情や心象風景が、音と言葉で詩情豊かに表現されています。
「11篇の音の物語」とアルバム紹介に書いてありましたけれど、
まさに11篇の短編集の一つ一つの物語の世界に引き込まれるように、
1曲1曲、紡ぎ出された音の空間に引き込まれ、
聴く人の想像の翼が広がっていきます。
隣で語りかけてくれているようなやさしい歌声とともに
ジャンルに縛られないユキさん独自の世界観、宇宙観?
が感じられるような、いろいろなテイストの曲の調べが、
聴く人の心を自由にのびやかにしてくれるような気もします。
最後の1曲まで聴き終わったときに、
心が限りなく優しさに満たされて、ちょっと元気になっている自分に気づく・・・
そんなアルバムです。
タテヤマユキさんはアコーディオン奏者なので、
アコーディオンの単独演奏や弾き語りも聴きどころです。
私はあの懐かしいような深みのある音色に、
いつもしみじみと聴き入ってしまいます。
そしてこのタテヤマユキさんのアコーディオンを下敷きにして、
きめ細やかにアレンジされた演奏もすばらしいと思います。
私は音楽のことは分からないのであまり言えませんが、ユキさんのアコーディオンの弾き語りを主体にしながら、
ここぞというところで奏でられるハーモニカやギターがときにせつなく、ときにやさしく、曲の気持ちに寄り添って、
ユキさんの音楽をすてきに引き立たせていると思います。
このアレンジをされている方は扇柳トールさん。
タテヤマユキさんと一緒に「ロケット姉妹」というユニットを組んで演奏活動もされています。
プロフィールをネットでお読みしたけれど、あまりにも肩書・経歴が膨大かつ偉大すぎてここではお書きできません。。
このアルバムに限って言えば、ギター演奏をはじめとするいろいろな楽器のすてきな演奏も、アレンジも、このCDジャケットのイラストもお描きになっているという極めて多才なお方です。
とても主観的な文章を長々と書いてしまいましたが、、やはり百聞は一見に如かず。
日常の面倒なあれこれから解放されて、自由な心と優しい気持ちに浸りたいときに、
生活にもう少し潤いがほしいと思うときに、
いつもそばに置いて聴いていたいと思う1枚です。
以下4曲、試聴してみるとテイストの多彩さがよく分かると思います。
タテヤマユキさんのWeb shop
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