ムーミンの出身地?だか舞台だかを問う問題が出された大学センター試験。
炎上したそうですね。
ムーミンを知らない世代の子供たちに対して適していないのではないか、
ムーミンは架空の物語だから、現実的にどことは言えないのではないか、
などの苦情というか陳述でネットは大騒ぎ。
試験を受けた方は気の毒でしたが、この話を知って、ちょっとショックだった点がありました。
ムーミンは地理の問題で出題され、「フィンランドに関するアニメーション」として選択肢にあがりました。
いや、ムーミンって、アニメーションとして未だに判断されているんですか?
ムーミン谷シリーズとして、可愛らしいキャラクターがドタバタ劇を繰り広げ、立ち寄る旅人と交流し、友情や家族の愛情を育む小さな物語。
私は翻訳しか読めませんが、非常に良い児童文学です。
おそらく、小学校高学年以上の年齢から読んで理解できる、良い本です。
私が文句を言うなら、きっと、「ムーミン」をアニメーションとして括らないで欲しい。
文章と繊細な挿絵入りの本を楽しむ、文学として扱って欲しかった。
と言うでしょう。
アニメを全部、否定する気はありませんし、アニメにはステキな作品だと思うものも多いです。
でも、ムーミンのアニメって、めちゃめちゃ子供向けでしたよね、確か。
そうではなくて、トロールたちの世界観や厳しい自然や、出会いと別れを描いたアニメなら、私も納得しました。
もっと、皆さんには文章を楽しんで欲しいし、本に触れて欲しい。
そして、センターの問題を作った人にはムーミンをアニメ扱いしないで欲しかったです。
それに、本来「ニルス」もアニメじゃなくて児童文学の扱いですよね?
大学の試験問題を作る人もなんだかちょっと・・・ねえ、って気がしました。