令和5年度 ヒートポンプ・蓄熱システム運転管理等の改善事例入賞しました。

この内容はお客様である味の素冷凍食品様の現場におけるMDIのヒートポンプ採用事例ではありますが

その内容だけを言っているのではなく、一般的な省エネ機器導入の際に

多くの確率で問題となる経年での水質による機器内部のスケール、閉塞、性能低下、故障などの

問題発生に対して考慮した点であると考えています。

本事例では、冷却塔水の冷やさなければいけない工業用水をヒートポンプの熱源とすることで

温水発生側で冷たいボイラー給水を加熱させることができることにありますが

工業用水は、多くの汚れ、砂、スライム、錆などの要素が含まれています。

それでも一般的にはヒートポンプに直接接続するケースが多いのですが

ヒートポンプ内部の熱交換器は、分解洗浄が不可能なブレージング熱交換器が多いのが一般的です。

その分解できないブレージング熱交換器にいったん汚れが析出すると

薬液循環洗浄又は汚れが落ちなければ高額な交換費用が発生します。

MDIでは、過去のトラブル事例の解析事例の知見があるため、必ず縁切り用の分解可能熱交換器を

1つ取り付けるようにしていますが、それでもその縁切り熱交換器が1月に1回の分解洗浄が必須となって

しまいました。

そこで、固形物汚れを20ミクロンの微細な粉まで分離し続けるマルチサイクロンを追加するだけでなく

お客様と協業におり内部にスライムが付いても容易に剥離、除去できる運転モードを見つけ出しました。

これは、プレート熱交換器のセッティングも変更する必要があるため、単なる何かを買ってつければokということ

にはなりませんでした。

その苦労のかいがあり、1年経過後においても、従来問題であった汚れがほとんど付いておらず

小さな虫が2,3匹混入しているのみとなっており大きくメンテナンス手間の削減と、

分解洗浄の時間のロスを削減できたことが大きな成果です。

ヒートポンプ導入時に、このような経年劣化をしっかり考えて対策をしている現場は

あまり見たことがないのですが、1年で汚れ問題でつぶれてしまう機器が多く発生している

実情を知ってしまうと、安かろう設計が大問題になるということを知ってもらいたいと思います。

あまり投資回収という数値ばかりで選択するといい事はありません。

しかし、味の素冷凍食品様では、本システムの投資回収は助成金無しで2年となっています。

ヒートポンプシステム導入で、3年以下の投資回収を実現している現場をしっていますか?

助成金に頼らず、思い立ったら即実行、考えられる問題を解決する行動力は

ご担当者様の長年の経験、努力によるものに他なりません。