【AFP=時事】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)の主催者が作成した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策について、フランス政府が28日に承認したと、情報筋がAFPの取材で明らかにした。これにより、大会はウイルスのパンデミック(世界的な大流行)下でも予定通り開催される見通しとなった。

 仏スポーツ省からゴーサインが出れば、安全な環境下と厳格な監視を条件に7日間の隔離措置が免除されることになる。しかしながら、ウイルスの感染状況が悪化した場合、この決断は変更される可能性があるという。

 フランスは来月6日のイタリア戦をはじめ、同14日のアイルランド戦と3月13日のイングランド戦で遠征する予定になっている。また、本拠地では来月28日にスコットランド戦と3月20日にウェールズ戦が控えている。

 ロクサナ・マラシネアヌ(Roxana Maracineanu)仏スポーツ相は以前、自国チームが敵地でアイルランドとイングランドと対戦することを認めるには、他国政府からの「保証」が必要になると発言。ホームゲームについても、試合前に1週間の隔離措置を相手チームに義務付ける可能性があると述べていた。

 しかしながら仏政府は今回、同国チームの帰国時に加えてスコットランドとウェールズがパリ入りする際にも、隔離免除を利用するとみられる。

 英国とアイルランドでウイルスの変異株による感染が急増している中、ラグビーの欧州2大会は先日、チームの遠征は安全でないと仏政府が主張したことを受けて中断された。これによってシックスネーションズも、例年通りの2月から3月の開催は雲行きが怪しくなっていた。【翻訳編集】 AFPBB News