やったねパパ、明日はホームランだ!
どうも、MだMおです。
昨日の話なんですけど、友達と買い物に行きまして。
元々使ってたランニングシューズが破れちゃったんです。
新しいのを買いに行こうと。
良いやつがあったんでそれ買って、喫茶店はいってコーヒー飲んで、晩飯に寿司食ったんですよね。
ここまでは良かったんですよ、ここまでは。
寿司屋を出て、気を抜いた瞬間に出ちまったんですわ。
奴が。
茶色の濁流が。
肛門の堰を切って、外界へと飛び立って行った。
最近、大腸が業を潜めてやがったのはこのためだったのか。
ブルータスに裏切られたカエサルの気持ちがわかったぜ。
しかもやつは追い討ちをかけてきやがる。
最近、仕事が忙しくておにぎり一個で一日の食事をすませていたから余計に胃腸が働く。
お腹がゴロゴロなっている。
その音が鳴るないなや、再び外界への扉が内側から破壊されそうになるんだ。
これはまずい!
今!
今なんだ!
今にも漏れそうなんだ!
俺は一瞬にして頭を巡らせる。
友人は俺が道路の真ん中で脱糞し、人権を失っていることに気づいていない。
ヒートテックのタイツを履いていたため、ズボンにもダメージは出ていないようだ。
だが!
パンツの中の不快感だけは表情と歩き方に多大な影響を及ぼす!
人はう〇こを漏らした時、生まれたての子鹿のような歩き方をするのではない!
ましてや、歩き始めた赤ん坊のようにするでもない!
人はう〇こを漏らした時、「う〇こを漏らした歩き方」をするのだ!
平静だ!
平静を装え!
そしてこのまま解散の流れに、、、
友人「カラオケ行かへん?」
バッカやろう!!
俺は漏らしているんだぞ!
天下の往来でクソを漏らしているんだ!
そんな俺にカラオケだと!
深呼吸しただけで肛門括約筋が爆散しそうなんだ!
「あ、明日仕事やから」
「そうか、ほな帰るわ」
「お疲れ!」
悪いな友よ。これは僕の尊厳を守るためなんだ。
早足に振り向きもせず、僕は歩き出した。
意識はただ汚物に濡れたパンツと尻に向けて。
「ああ、漏らすってこういうことなんだ。」
電車に乗り込んで、窓の外を眺めながら僕は目を細めた。
そこには懐古も憧憬も無かったが、その痴態を自身の足跡とともに刻み込んだ。
「次は〜〇〇〜、〇〇〜。」
車内アナウンスが最寄り駅を告げる。
ドアが開き、外へと足を伸ばした瞬間。
再び僕の肛門括約筋は光を失った。