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私はここ数年のバッドマンシリーズを見たことがなく、唯一昔見たことがあるのはペンギン男が出てくる「バットマンリターンズ」のみ。

それでも十分面白かった。凄い映画を見せつけられたなと思いました。


CMにもある通り、「アーサーがなぜジョーカーになったのか」というストーリー。

初っ端から「生きづらさ」を感じさせる描写から始まります。
その暗い、鬱屈とした雰囲気消えることなく、私達も彼と一緒にあの町に入っていく。
でももう一つ付きまとうのは「哀しみ」
発作で笑っていても、仕事で笑っていても、嬉しいことがあって笑っていてもどこか哀しそう。



そのうち徐々にボタンの掛け違いが起きていって、彼の居場所は無くなっていきます。
そして垣間見えてくる残虐性。



最終的に彼は、自分の哀しみや怒りを残虐さの中に溶かすことでしか自分を解放することができなかった気がします。
印象的なのは2つ、泣きながらメイクをするところ。自分を押しこめているようで可哀想でした。
そして、終盤で言った「笑いは結局主観だ」というセリフ。あれは笑いだけじゃなくて、人生の楽しさや哀しさの事も言っているのかなと思いました。
だとしたら尚更怖いセリフだなと。


一番怖いのは、誰もがジョーカーになる可能性があるという恐怖を持たせてくることじゃないでしょうか。


アメリカ映画は明るくてスピーディーな印象を持っていることが多いですが、
こんな鬱屈とした、観ている人の心の中に入り込んでくるような映画は久しぶりでした。
演じるホアキンの仕草、表情、涙、皺の深さまでもが暗い。凄い演技力です。


ジョーカーになる前に、抱きしめてあげたかった。
アーサーは人間でした。まぎれもなく人間で、彼で、私でした。