はじめに(予防線)
ここの所,誤解を恐れず,ミスも恐れず書いております.
何分素人.間違っていたらすみませんね.
このブログはももえびしゃちの戦略の違いを第九から見ていこうという趣旨です.
今回はまずはえびしゃちの第九の利用について.
第九ってなに?
ベートーヴェンが最後に書いた交響曲.既に耳は聞こえていませんでした.
第1楽章は苦悩.
第2楽章は快楽.
第3楽章は愛についての音楽です.
そして,第4楽章では1-3楽章の苦悩,快楽,また恋愛でさえ全部否定した上で
(これをまともにやってる部分の音楽あるんだよ)
そこから突き抜けた"歓喜"についてシラーの詩歌「歓喜に寄す」を使って表現しています.
第九の引用
エビ中は「ハイタテキ」でしゃちほこは「よろしく人類」で引用してます.
意味についての考察は以下のブログが有りますね.
参考資料↓
ハイタテキな歓喜の歌:ちまちまアイドルソング71「ハイタテキ!」/私立恵比寿中学
9nine、チームしゃちほこ、私立恵比寿中学、GEM:第九サンプリングアイドルソング選手権
これに付け足すとしたら,ベートーヴェンの交響曲第9番の"第4楽章"の引用であるということ.
これがハイタテキ,よろしく人類の引用は歓喜に寄すの部分であること.
また,この苦悩は,ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」からの繋がりも指摘されていること.
ジャジャジャジャ―ンってやつですね.これを運命の動機っていうんですが.
だから,ハイタテキを的確に表すなら運命の動機や第九の前半の楽章なんですよ本来は.
でも歓喜の部分を使う.皮肉でしょうか.
金八のコメントにはTAKUYAさんから来たメールが
「歯医者の待ち時間にこんなクラシック流れたら怖いー(´Д` )的なSEがいいな」でした。
とあります.逆の発想の曲が流れるから怖いとも言えるでしょう.
陰のエビ中?,パロディのしゃちほこ?
七色のスターダストで聴き比べる限り,
3組の中で最も声質がブライトのはしゃちほこ.
最も音色がダークなのはエビ中だと思います.
しゃちほこでは6人の中でそこまでダークな声がいない.
エビ中はりななん,ひなた,真山は特にダーク.ブライトなのは美怜くらい.
ももクロは推され隊はまあまあダークだけど,
夏菜子とあーりんのここぞという時の明るさは抜けている.
※ここで言う明るさはボイトレ的な意味とは少し違って暗いことが悪い意味ではないです.
吹奏楽ならホルンとトロンボーンとユーフォニューム みたいな違い(一部しかわからない)
ももクロは少年ドラゴンボールやワンピース感のストーリーを紡いできたと言われています.
今までのアイドルとは違う角度で
プロレスを多分に含むスポーツという観点から狙ってきた.
大人という外に敵を作り競争少なく団結させた.
そして,メンバーの人間性が大きな武器です.
一方エビ中は実は活動年数はももクロと1年しか違いません.
当初…それこそ不安定な歌唱とキレのないダンスを売りにしていた頃は,
外とも競争をしない平和感がありました.
しかし,ももクロが売れるにつれ,少し別の立ち位置をとるようになったと思います.
梅という曲があります,ももクロが桜ならエビ中は梅.
これが前山田健一の意図だと言われています.
ちなみに前山田健一は元々は影.エビ中側かもしれません.
サンタさんの裏で発売されたヒャダインの曲
「クリスマス?なにそれ美味しいの」ですからね.
誤解を恐れずに言えば,個人的には
ももクロが「オズの魔法使い」ならエビ中は「ウィケッド」
ももクロが「ディズニー」ならエビ中は「シュレック」
ウィットが影に出る部分.正史では悪役サイドだけどそれは実は真の正義…みたいな.
これがハイタテキの第九の利用につながるのではないかと思うわけです.
つまり,皮肉としての歓喜の歌の利用といったところでしょうか.
余談ですがエビ中は仮契約のシンデレラでもベートーヴェンの
「エリーゼのために」を引用しています.
仮契約のシンデレラの作曲者は
「あのメロは貴族との身分の違いによって報われない恋を描いた旋律だそうで、
おーじさまと仮契約の子達の関係にどんぴしゃってことで使わせて頂きました。」とのこと.
しばらく後の禁断のカルマとの相関をも感じますが,
エビ中はクラシックが似合うお嬢様系学校設定なのではないかとも思うところではあります.
余談ですが,エビ中は恋愛の曲が多い.
スタンダードなアイドル寄りなスタダアイドル.それがエビ中.
ビジュアルがいいから可能なことでもあります.
ももクロも陽ですが,ももクロの正義のヒーロー感からくる感動に対して,
しゃちほこの陽はコメディの様に日頃の裏の辛さをみせないスタンス.
あとは,アイドンケアのパクっちゃう感じ.
誤解を恐れずに言えば,個人的には
ももクロが「ダイの大冒険」ならしゃちほこは「魔方陣グルグル」(古い)
ももクロが「涼宮ハルヒの憂鬱」ならしゃちほこは「らき☆すた」(ちょっと違うか)
ももクロに対する方法がエビ中よりプラスに馬鹿げて働いている感じ.
いいくらし,エンジョイ人生,などの楽曲にも現れてくる
ココナツのような意味なし曲とはまた違った,楽しければいいじゃないスタンス.
よろしく人類は歌詞の中に
「わっと目覚めるシンフォニー ベートーヴェンもおったまげる声をあげよう」とあり,
明らかに関連はあるのですが,あんまりシリアスに考えてないだろ?っていう
個人的な感覚があります.
もう1つのしゃちほこの差別化はやはり名古屋の地方感.
随所に散りばめられる名古屋風な曲と名所・名産・方言の歌詞.
そして三女の生意気感(シリアスに考えてない感はここでも発揮される)
最近は変わってきた
とここまで書いてきましたが,これはハイタテキリリースまでの話.
金八やシャンプーハットからこの方向性はそれぞれ変わってきました.
ももクロに対しての差別化から,グループの幅を持たせてきたような気もします.
エビ中は,必死感という意味でのももクロトレースがカホリコ加入より出てきています.
かまってちゃん7曲連続MCなしを超える氣志團万博のノンストップ.
(一方しゃちほこはむしろNo MCを売りにしている部分もあったり)
いつまでも陰の立ち位置だと,紅白に出にくいからか.
校長の方針チェンジ(中ホール埋め続ければ良い→売れたもん勝ち発言へ)も関係してますね.
しゃちほこは,盛り上げ浅野曲と独特なシングル曲などのダンス曲が非常に多かったのが,
ロック等の分野にも進出し,幅を広げています.
ゴルフ,バカボンやしまじろうといった年齢層の拡充も…
たこ虹,ばってん少女隊,3bjrの存在もあり,
世の中アイドル溢れかえっているので,
なかなか売れてかつ差別化されているのは困難になってきてますから,
ある分野等に絞ってコア層を獲得しキープよりも広いターゲットを狙う方が.
良いと判断したのかも…
もっぱら,キングらしさソニーらしさワーナーらしさで十分差別化できているとも言えるし,
どうアガイでも同じアイドルとも言える.
そう言えば,最近はライブが被ってきていて,
スタダDDとしては選択が難しくなってきました.
…どうしようね.