もし,現時点でベストアルバムがあったとしたら…と想像しても
ももクロ楽曲は多種多様なジャンルで趣味が分かれ,
ベストアルバムの選定も本当に人によるでしょう.
今回のベスト・アルバムは楽曲として幅を形成している端を狙い選定しました.
多少の人気と完全な趣味を交えながら,2枚組にまとめてみました.
そして,ソースも不確かなライナーノーツまで作ってみました.
初ブログなのになんと勝手なことをやっているんでしょう.
DISK1 ぶっ飛び楽曲たち
音楽のジャンルとして幅を広げているもの,転調や変拍子等が特筆すべきものを中心に
DISK2 安定のももクロ楽曲たち
人気のある定番曲,楽曲の特異性以外で特筆すべき楽曲,メンバーの幅を利用した楽曲
ももクロ楽曲は多種多様なジャンルで趣味が分かれ,
ベストアルバムの選定も本当に人によるでしょう.
今回のベスト・アルバムは楽曲として幅を形成している端を狙い選定しました.
多少の人気と完全な趣味を交えながら,2枚組にまとめてみました.
そして,ソースも不確かなライナーノーツまで作ってみました.
初ブログなのになんと勝手なことをやっているんでしょう.
DISK1 ぶっ飛び楽曲たち
音楽のジャンルとして幅を広げているもの,転調や変拍子等が特筆すべきものを中心に
- Overture (完全版はももいろクリスマス2011)
- 前山田健一最高傑作の1つと言われる楽曲.
プロレス入場曲の要素とAKBのOvertureの要素を取り入れることで,
モノノフはいつでもスイッチが入る.
アウェイにおいてはモノノフの強さを,ホームにおいてはモノノフの一体感を生み出すために
今や無くてはならない曲になった.
本楽曲の多くは前山田健一本人の作曲した"行くぜっ!怪盗少女","Z伝説~終わりなき革命~",
"ココ☆ナツ","ワニとシャンプー"を再利用,アレンジする形で構成されている. - 行くぜっ!怪盗少女
- ももクロで最も知名度のあるメジャーファースト・シングル.オリコンデイリー1位.
当初の和をモチーフにしたグループスタイルを完全に捨て去り,
百田夏菜子のエビ反りを筆頭にアクロバットを積極的に取り入れた.
この路線は,ピンキージョーンズ,ミライボウルへと続く.
また,この3曲にZ伝説 ~終わりなき革命~を含めた4曲は自己紹介的な意味合いを持つ.
サビでは当初予定していたメロディの音域ではももクロが歌える範囲になかったため,
無理矢理転調した結果,最も遠い調への転調となった.
今となっては,サビの転調例の教科書的存在.
ちなみに,サビからメロディの無い台詞に突入し,荒業で元の調に戻る.
※ベスト・アルバムは最初にこういう曲持ってくる印象がある. - ピンキージョーンズ
- シタール,スチールドラム,ガムラン,バグパイプ等を使い,多国籍感が非常に強い.
楽曲制作の大きな柱であるNARASAKIが初めてももクロ手がけたメジャー第2弾シングル.
発売記念イベント「アイドル桶狭間 池袋の陣 ~いざサンシャイン~」は
モノノフという単語につながったイベント.
キングレコードのアニメ系レーベル「スターチャイルド」に移籍後初シングルであり,
TVアニメ「ヨスガノソラ」のエンディングテーマでもある.
各メンバーの名前を歌詞に入れこんである.
春の一大事2013国立競技場大会では
「天下を取りに行くぜ」を「取りに来たぜ」と歌詞を変え,観客を沸かせた. - 天手力男
- ももクロ楽曲の中で最もレゲエ寄りの楽曲が天手力男である.
また,安西信一は「インド風ジャングル」と位置づけている.
桃神祭2014では,この楽曲とともに雨が止み,虹まで掛けてしまった. - GOUNN
- 当初発売予定であったセーラムーン楽曲(後のMoonPride)が延期となり,
紅白歌合戦に出るために急遽制作されたと考えられている.
(一節には紅白歌合戦への出場基準にその年にシングルを制作していることがあげられている)
コンペによる楽曲であり,しほりがももクロを定期的に手がけるキッカケになった.
玉井詩織はアルバム5th Dimensionの最後の楽曲「灰とダイヤモンド」から
輪廻転生を引き継いだと述べている.
PVに関しては,同じく5th Dimension のNeo STARGATE, Birth Ø Birthからの繋がりを
5色の飴によって示唆している.
最も,この曲の特筆すべきところは,以下の参加ミュージシャンである.
・ギター:NARASAKI(特撮)
・ベース:ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
・ドラム:ピエール中野(凛として時雨)
・エレクトリック・タブラ:ASA-CHANG
発売時にはoff vocal先行公開というプロモーションが行われた.
MTV VMAJ 2014最優秀グループビデオ賞受賞 - 夢の浮世で咲いてみな
- 日本公演におけるKISSとのライブコラボに際し,KISSの楽曲提供によって実現した
ももいろクローバーZ v.s. Kiss名義による楽曲
Bメロが存在しない,メロディよりリフが記憶に残るなど,洋楽的要素が強い.
これまで,海外ではOK Goによる"ゲッダーン",Ian Partonの"労働讃歌"の楽曲提供,
NoisiaによるRemix,Yngwie MalmsteenやMartin "Marty" Adam Friedmanの演奏参加,
Carly Rae Jepsen,Lady GaGa の共演があったものの,
ここまで本格的な楽曲・演奏コラボはなかった.
他のアイドルに遅れつつも,海外進出への足がかりとなった
PVはすしおによるもので,アニメと実写が融合されている.
2015年ショートショートフィルム・フェスティバル特別賞受賞.
3CDプロジェクト第1弾シングル.
なお,同楽曲ながらKISSが歌唱するバージョン"SAMURAI SON"もある. - Pledge of “Z”
- 劇場版ドラゴンボール「復活の『F』」主題歌であり,3CDプロジェクト第3弾シングルである
"Zの誓い"の英語バージョンであり,オリジナル曲としては初めての英語楽曲.
英語の歌詞は敢えて日本人の壊れた文法が残っている.
作曲者のNARASAKIは敢えてピンキージョーンズのニュアンスを意識して残したと述べている.
振付けにはドラゴンボールの登場キャラクター達の振りが多く入っている.
また,PVにおいては悟空,ベジータ,トランクス/ブルマ,チャオズ,ピッコロの
各弟子という設定で高度なオマージュがなされた. - 上球物語 -Carpe diem-
- 5th Dimention 収録.ラテン要素の少ないももクロ楽曲において最もサンバよりの楽曲.
感想のソロダンスは日替わりのアドリブで決定する.
有安杏果はChai Maxxとの関連を指摘し,2013年のファンクラブ限定イベントにおいて
上球Maxxが誕生した. - Neo STARGATE
- アルバム5th Dimensionの1曲目.
EDMであるが,最初にカルミナ・ブラーナの「おお、運命の女神よ」が流れる.
そのため,ももクロ全楽曲の中で最長の演奏時間となる.
ちなみに,この部分は著作権が厳しいため,原盤を購入して実現された.
後に5D路線とされる1つの基軸を作り,
ももクロ楽曲の幅を広げる意味で非常に重要な1曲となった. - 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
- TVアニメ「モーレツ宇宙海賊」のOP曲.
めまぐるしく展開が変化する曲の1つであり,
ももクロ楽曲で初めて3拍子,6/8拍子の変拍子も取り入れられた.
ギターにMartin "Marty" Adam Friedman,合唱に東響コーラスを起用.
歌詞の「星屑の屑となりて」はスターダストプロモーションのダストの方を意味し,
「星の子供」はスターチャイルドレコードを意味する.
また,「これだけ大きな存在、手の届かない存在になりつつあるももクロが、
今この立場からファンに向けて届けるメッセージソング」であると前山田健一は述べている. - LOST CHILD
- 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」のc/w曲であり,
TVアニメ「モーレツ宇宙海賊」のED曲.
テクノポップで最もコールが少ない曲(できない曲)でもある.
長年,略語の意味は不明であったが,GOUNNツアーの背後のスクリーンによって
CMS CMA OPR はそれぞれ
Crew Module Stability Control, Machine, Automatically, OPeRation の略であることが,
またO.I.E. はObtain Invaluable Experienceの略であることが判明した. - 堂々平和宣言
- 「泣いてもいいんだよ」のc/w曲であり,映画「偉大なる、しゅららぼん」のエンディング曲.
MICHEL☆PUNCH、KEIZOmachine! from HIFANA、EVISBEATSといった
当時の日本語ラップで気鋭のメンバーをトラック作成に,
ラップフリースタイル優勝者の鎮座DOPENESSを作詞に起用した.
本格的なラップ曲としてはいとうせいこうらによる5 the Powerが先にあるが,
本楽曲では作詞の鎮座DOPENESSの指導のもと,より上達したラップを聞くことができる. - ミライボウル
- 2つの楽曲を組み合わせた「ストロベリーフィールズフォーエバー」的楽曲.
前山田健一が作曲したAメロBメロのチャールストン的な部分と,
大隅知宇が制作したサビを石崎裕士のディレクションによりNARASAKIが合体させた.
(石崎裕士はこの件で前山田健一の怒りを買い,ももクロの担当からはずされたとされている)
「恋は伝説さ」の部分はNARASAKIのオリジナル.
完全に分離している2つの楽曲を繋ぐ役割を担っている.
前山田健一担当分には当初メロディが付いており,
かつてmusicるにおいてそのメロディが披露されたことがある.
各メンバーのパートでメンバーの担当色を歌詞に入れこんである. - 黒い週末
- Black Sabbathを高城れにの咳,佐々木彩夏の煽り,タイトルなど
様々なところでオマージュしたメドレー的楽曲.
オマージュとしては他に,"教育"(James Brown),"モリフ"(ドリフ),
"ベターis the ベスト"(AKB48)."DNA狂詩曲"(Queen)などがある.
この楽曲が起因しているかどうかは不明だが,
その後ももクロはOzz fest出演というスキャンダルを起こし,見事ライブは成功.
最早アウェイ現場は国内ではアニサマのみと言われるまでになった.
颯爽と様々な曲を経ながら最終的に「無駄じゃなかった」と光る週末に向かう構成は,
感動を呼び起こす.
DISK2 安定のももクロ楽曲たち
人気のある定番曲,楽曲の特異性以外で特筆すべき楽曲,メンバーの幅を利用した楽曲
- 走れ!
- 最後まで"行くぜっ!怪盗少女"と表題曲を争ったファーストシングルのc/w曲
モノノフの支持が最も得られている楽曲の1つ.
TIFの走れ!における百田夏菜子のウインクは
Music Japanのエビ反りジャンプとともにももクロが注目される要因となった.
ももクロ主演映画「幕が上がる」のED曲としても使用されており,
Z ver.として2015年にリメイクされている. - 仮想ディストピア
- ここから4曲は各メンバーが特徴的に取り上げられている曲を紹介する.
ももクロ楽曲はたまにセンターの夏菜子ではない武器を存分に利用する曲がある.
仮想ディストピアは楽曲の優秀さだけではなく,玉井詩織曲としての意味も持ち合わせる.
また,本楽曲は百田夏菜子と夏菜子以外でサビのパートが変わる曲としてユニークでもある. - words of the mind ~brandnew journey~
- 有安杏果がももクロに入って最初に歌のパートが正式に与えられた楽曲.
有安杏果が如何にももクロに必要なのかを訴えるかのように
パート割り,踊りともに目立つ設計になっている.
この頃のももクロのカヴァー曲は他にツヨクツヨク,believeなどがあるがいずれも.
後に原曲歌手と共演し,(茶番で)いままで無許可だった歌唱許可を頂いている.
原曲のm.o.v.eのMotsuとは2015年アニメ紅白で初共演し承諾を得た. - ももいろ太鼓どどんが節
- 怒髪天の増子直純が制作した高城れにセンター曲である.
ももクロは元から和をモチーフにしてきたが,グループの楽曲で
節や音頭,演歌などの純和風曲としては唯一といっていい楽曲である.
(他は"もリフだョ!全員集合"の一部に音頭が存在する程度である)
太鼓にヒダノ修一を起用.太鼓の達人タイアップソング. - LinkLink
- この年に高校を卒業し,社会人になる佐々木彩夏を推すAPY(Ayaka Push Year)の一環として?
佐々木彩夏が曲の頭と落ちサビを担当する楽曲.
彼女が最も好きである曲として挙げている.
楽曲はコンペによって採用された.当初は映画「幕が上がる」のエンディング候補として
"行く春来る春"とともに挙げられたが,本広克行監督の意向で挿入歌という形となった. - ココ☆ナツ
- サビの歌詞ほとんどが「コ」であることで有名な夏曲.
当初は普通の歌詞であったが,駄目出しを受け変更した結果,採用された.
また,この時期はパート分けをせずに1曲まるごと全メンバーが録音しているため,
6種類のソロバージョンが存在し,限定的に配信された.
同様に冬曲として"サンタさん"がある.(サンタさんではココ☆ナツを引用している)
各種宴会でも優秀で,とんねるずの石橋貴明などの芸人も良くカラオケで利用している. - 青春賦
- ももクロ主演の映画「幕が上がる」の主題歌.
映画監督の本広克行が"旅立ちの日に"をモチーフにするように発注.
しほりの得意とするバラード曲である.
2番Aメロの台詞は役柄として言う.
バラード曲としては,他に"きみゆき"”キミノアト”"白い風""ラフスタイルforももいろクローバーZ"
"空のカーテン"”月と銀紙飛行船”"灰とダイヤモンド"がある.
編曲は富田ラボ.また,東亜学園高等学校コーラス部による合唱がももクロとしては特徴的.
卒業ソングとして,学校にも配布された. - 泣いてもいいんだよ
- ももクロのシングルにおいて唯一オリコンウィークリー1位を獲得した
中島みゆきによる楽曲で,これにより70年代~10年代までの全ての10年ごとの年代で
提供した楽曲がオリコン1位をとった唯一の作者となった.
発売週を他のアーティストが避けるゴールデンウィークにするなど,
今まで未踏であったウィークリー1位を"取りに行った"楽曲でもある.
映画「悪夢ちゃん」の主題歌. - Chai Maxx
- ももクロ史上最も有名な振りコピ曲.
ドリフやプロレス,ビリーズブートキャンプの振りを存分にいれたキャッチーは振りは
2010~2012年頃のテレビに向けたアピール要素であり,ももクロの代名詞的存在であった. - MOON PRIDE
- SoundHorizon主宰のRevoによる楽曲で,美少女戦士セーラムーンCrystalのOP曲.
SoundHorizonの歌割りや演奏者等の要素やRevo独特の歌詞が色濃く出ている作品.
また,初めてサビが3パートに分けられたテクニカルな楽曲となった. - DNA狂詩曲
- 2番BメロはQueenの"Bohemien Rhapsody"をモチーフにしている.
桃屋(CM)のタイアップ曲でもある
"猛烈交響曲第七楽章『無限の愛』"のc/wであり,
当初は「モーレツ宇宙海賊」に使用される予定だった.
歌詞はアニメを汲んで父親から子供に宛てたものとなっており,
「遺伝子が笑う」などの歌詞が秀逸である.
また,それを子供としてのももクロが歌う意味を考えさせられる.
モノノフの好きな曲上位に必ずランクインする. - 一粒の笑顔で…
- ももいろクリスマス2014の限定シングル表題曲であり,ライブにおいても表題的な楽曲.
ミュージカル路線楽曲は正確にはJump!!!!!が最初ではあるが,
「幕が上がる」以降演技力が上がってきたなかで,
曲中に台詞があるミュージカル楽曲として新たな方向性を導き出した.
このライブの内容自体が,国立競技場大会での百田夏菜子の名言
「みんなに笑顔を与えるという意味で天下を取りたい」から踏襲されており,
そういった意味でも重要な楽曲ではないかと考えられる.
小坂明子による初めてのミュージカル曲でもある.
※ちなみに,楽曲は百田夏菜子の「ねぇねぇ」から収録しないと意味が無いと思う - サラバ愛しき悲しみたちよ
- テレビドラマ「悪夢ちゃん」において,
初めて連続テレビドラマのタイアップを達成した曲であり,
初出場の紅白歌合戦を経て行くぜっ!怪盗少女に匹敵する知名度を得た曲.
作曲は布袋寅泰であり,有名音楽家コラボ路線の代表的存在でもある.
MTV VMAJ JAPAN 2013 最優秀振り付け賞受賞. - あの空へ向かって
- ももクロの最初のオリジナル曲となった.
ももクロの作詞は本楽曲と「いつか君が」(但しmiwaとの共作)のみである.
重要なライブの意味のあるタイミングで歌われる曲であり,
全楽曲終了後のBGMとしても利用される.
春の一大事2012横アリ2days以降,
歴史的ライブの最後には「世界のももクロNo.1」コールが沸き起こる.