12/20~12/25に行われた舞台『ロストマンブルース』

若林倫香さんが出演するということで予定を空けておき、自分が観たのは初日と2日 目のソワレ、5日目のマチネ。

実は予定では初日のみ観劇だったのですが、予想以上の面白さ、一回観ただけでは収まらなかった探求心、何より心動かした劇中での若林倫香さん演じるシェリーの歌。

もちろん若林さんファンだからというのもありますし贔屓目に見てしまうんですが、今まで出演していた舞台を見続けてきてここまで心動いたのは初めてだったからです。

見なきゃ後悔すると思い行ける日を厳選し3回観に行ったこと。本当に良かったしこれが3回観に行った理由でもあります。

違和感と記憶喪失、更に周囲の人間の取り巻く状況。
二時間という公演時間の中に凝縮され、セリフが無い所でも状況が見えるシーン。

役者さんって本当にすごい。
自分もかじった程度にやったがそんなのは次元が低すぎてお話にならないし申し訳ない気持ちになった。


最初観たときはそこまで重要じゃなさそうなセリフや動きがもう一回観たらすごい大事だったり、あ、ここでのこれは後からやることへの布石だったんだというのが段々わかってきて観れば観るほど面白くて、気付いたら舞台のセットもこのカウンター、ピアノ、ドラム全て大事で完全なるライブハウスシェリーに自分が入ったような感覚になりました。

所々に笑いありましたが、シリアスなシーンでの笑いはやっぱり笑えませんでした(笑)

個人的に好きだったシーンあげてきます。

・最初の女性シンガーが歌ってる時の鬼怒川さんのノリノリ感。
音楽なんて!ってセリフ言った人がこんなノリノリかよって思ってたら、後からやっぱり音楽大好きなんだってわかって良かったです。

・戸越銀座妻による旦那への強いツッコミ(笑)
旦那のウソ下手すぎて(笑)
演じた添田さんと坂本さんの息の合ったコンビネーションといっていいんでしょうか?見込みありました。
朝倉に罪悪感を持ちながらっていうのが大事だったんですかね?

・守子くん全く守る気ゼロ(笑)
白鳥社長殴られそうなのに(笑)
これも演じた萩原さんと舘内さんのナイスコンビネーションですね。

しかし、白鳥社長はピアノで一義の尾崎豊好きを引き出すというとても大事なシーンをしてくれましたし。ナイス社長!!
ピアノまたやってくださいね萩原さん(笑)

・バーテンダー修一さんのセリフ
カクテルと人間の奇跡のくだりは本当に印象的で『人間はその日その時で変わる』
すごい刺さるシーンでした。

次にすごいなって思った所を。

・夢麻呂さんの汗
客席から汗が光ってみえて、すごい熱量のあるお芝居でそれが相乗効果になっていて、皆がどんどん熱量上がってた気がしました。
初日観たときと5日目観たときは全く別に見えました。
すごかった。マジでロックだった。

・玉川来夢さん
玉川さん本人すごい若いのにすごい大人に見えた。
母親に間違えられるということで母親を更に演じてきたという、リアルでもそういうのはほぼ無いだろうというのに。
バンドメンバーはわかるのに母親をわかってくれない父へのもどかしさ、娘だって告白したときの感情。
ただただスゲーなって思いました。
あんな可愛くてお芝居上手いなんて反則だ(笑)
over smileで観たときも上手いなぁって思ったけど今回観てすっかり好きになりました(笑)←

・岡林さんのセリフないときもちゃんと出てる所
セリフの人に集中しちゃうんですけど、2回目目線で岡林さん注目して観てたら本当に色々わかってきて、段々わかってきた理由のほとんどは岡林さんの動きです。
演じられた高田さん本当に凄かったです。

・桜さん
未亡人に完全になりきってると思いきや抑えきれず泣いてしまう所で貰い泣きです。
一番報われてほしかったし、母と妻で
背景を考えたら壮絶な桜さんこと晴海さん。辛い過程で最後に認識してもらえた時にまた涙。
演じられた椎名亜音さんに感謝です。
沢山泣かせてもらえました(笑)

・上條すみれさん
医師として状況を冷静に見守るシーン、核心をつくセリフ。
一義に記憶に関すること突っ込まれてもサラッと受け流す上條さん。
冷静な医師を演じられた青柳さん。
PKP祭りでダンス踊って歌ってる所からいきなりこれだからいわゆるギャップ萌えです(笑)←すいません謝ります


最後はもちろんシェリー役若林倫香さん。
ファン目線なんですが、思ったことを書きます。

実は主人公朝倉一義の娘で、芸名は舞台であるライブハウスシェリーからもらったシェリーで父の曲をカバーして歌っている。
冬子ですって打ち明けた所、『お母さんのことわかってあげてよ!お父さん!!』の所がもうホントに素晴らしくて素晴らしくて。
初日に観たときと3回目観たとき同じセリフなのに3回目に観たときはゾクゾクした。
ともちゃんの1年舞台に立ち続けた成長の証だと思います。

何より歌が本当に神ってる。
ともちゃんか歌う主題歌が更に舞台の良さを引き上げていて、感激しすぎて少し目を覆ってしまうくらいに。
もうこの人を好きになって良かったという幸福感がずっと残っていて、終演後にお話出来て最高の思い出になりました。

歌を大事にするシェリーを演じることでともちゃん自身にもとても良いプラスになったと思います。
父に対する思いが強く込められたシーンは本当にカッコ良かったです。


最後にカーテンコール

カーテンコールでキャストが日替わりで主題歌歌うなんて初めてでした(笑)

開演前ライブからカーテンコールまで最高に楽しい舞台でした!

皆さん歌上手すぎ!
椎名さん、謙遜の割にはノリノリでした(笑)

2016年の舞台納めがロストマンブルースで本当に良かったです。

キャストの皆さん本当にお疲れさまでした!
素晴らしい時間をありがとうございました!