SAKURA D3 CS 小ネタ No.4 です
プーリーギヤとシャフトを固定するために、スプリングピンという部品を使用します。
このスプリングピン、サスピンと同様に説明書通りに穴へ押し込むことができません
理由はお気づきかと思いますが、スプリングピンの太さと穴のサイズがかなり不揃いだからです
この件、メーカーへの問合せの中でもかなり多いようで、スプリングピンの取り付け方を解説したPDF(スプリングピンの取付け方)がメーカーのサイトで配布されています
ただ、このPDFの解説のように、シャフトやプーリーギヤをフロント・バルクヘッドから外した状態でスプリングピンを押し込む事はできません
理由は、下図のようにシャフトをフロント・バルクヘッドに通しながらプーリーギヤ(2個)をシャフトに通し、スプリングピンをプーリーギヤやシャフトの穴へ押し込む必要があるからです
なので、PDFの解説のような、シャフトとプーリーギヤのみの状態でスプリングピンを押し込むというワザがそもそもできない事になります
更にはシャフトの穴と、プーリーギヤの穴位置を合わせるのも、キツキツなのでかなり苦労します
穴位置を合わせるコツとしては、シャフトをピカールで磨いて滑りをよくしておきます。
そして、裁縫に使う縫い針をプーリーギヤカバーの穴へ通しながらプーリーギヤの穴へ押し通し、そのままシャフトの穴位置を調整して、縫い針を貫通させるようにして位置合わせすると幾分か楽に調整できます
他に私が対処した加工は
①電動ハンドルーター(刃は2mmドリル)を使ってシャフトとプーリーギヤの穴を少しずつ拡張
②スプリングピンを力を入れながら少しずつ押し込みつつ、最後まで通りそうかどうか確認
③多少キツいながらも、スプリングピンが最後まで押し込めるまで何度も繰り返す
の手順を時間を掛けて繰り返しました
注意点としては、ガチガチにキツイ状態で押し込んでしまうと、抜きたいときにスプリングピンが抜けなくなってしまうので、絶妙なキツさ加減で調整する必要があります
また、かなり本末転倒気味ですが
スプリングピンの使用を止めて、M2サイズのネジ(M2×8mm)か、イモネジに変更するという手段もあります
私は歯数の違うプーリーへの付け替えなど、後々のメンテナンス性も考慮して、M2サイズのネジで固定する方法にしました
ちなみに、私はシャフトの穴を2mmで拡張しています
※シャフトの穴を拡張すると強度が下がるので要注意&自己責任で!!