
5年前の春、高校に入学したばかりの私はクラスで
同じビジュアル系好きの友達と知り合いました。
その子が私におすすめと言って貸してくれた本が
この「ミシン×カサコ」でした。
最初の一行を読みはじめたら、もう止まらなかった。
だって、物語の冒頭でいきなりライブ中、
ギターのカサコが、大好きなボーカルのミシンをキティちゃんのギターで殺すんだよ?
ミシンがそう望んだから‥!
他にこんな作家はいないと思った。。
野ばらの作品の中でも「ミシン」とその続編の「ミシン×カサコ」が一番素晴らしいと思います。
それから野ばらの本を全て読みました。
バスの中でも
授業中でも
学校をサボタージュして公園にひとり居る時も
私は野ばらの世界に生きてました(笑)
今日は暖かい春の日なので
野ばらとの出会いを思い出したんです。。
──手術台の上のミシンと蝙蝠傘は偶然に出逢ったんじゃない。
偶然に思えるけれど、その出逢いはきっと、必然だったのです。
ミシン、貴方が好き。貴方が好き。貴方が好き。貴方が好き。
この出逢いが必然ならば、ずっと2人は一緒だね──。



