私は、夫と出会うまでの約2年間、心の病だった。
原因は、様々な人とのいざこざだった。
就職してから2年間付き合っていた彼と自ら決別して、片想いの相手を想い続ける道を選んでから、その相手に振られ、それを機に心のバランスを大きく崩してしまった。
誰かに寄りかからないと生きていけなかった私は、好きだった人を失い、誰の為に、どんな風に生きれば、私は健康に生きられるのか、もがき足掻いていた。
考えても考えても、自分が地に足を着けて歩ける道を見つけることが出来なかった。
それまで大切にしてきた全てのものを、全て自ら手放してみようと、初めて思い始めた時…今の夫に偶然出会った。
夫と出会ったことで、私は地に足を着けることを考えなくなった。
それは、夫が隣にいてくれるだけで、それまでと違う人生になったからだった。
夫との出会いの少し前に、大親友との出会いがあった。
どんな時も私に寄り添ってくれる、器の大きい女性だった。
私は、夫とどんなことがあっても、彼女に助けられて、裸の自分と向き合うことが出来るようになった。
裸の自分は、とんでもなく弱虫で、泣き虫で、情けなくて、かっこ悪かったんだけど…夫との今後を夢見る夢子ちゃんだった。
夢子ちゃんのまま、夫と夫婦になった。
そして予想より早く父と母になった。
お互いにずっと未熟なまま。
だけど、未熟なまま一緒にいることをやめようとは、お互いしなかった。出来なかった。
欠陥人間同士、補い合うことは出来なくても、同じ歩幅で歩いてきた。
どんな失敗も、誰の意思でも無く私が決めたことだと、自分だけを責めることが出来た。
それは今も続いていて、これからもきっと、涙しながら続いていくと思う。
それでもいいのかも。
GW、親友に会いに行ってまた思った。
私達には愛の結晶がいて、愛の結晶の為に、離れたくないと思っている。
私は一生お金に苦労して生きていくかも。
10年後20年後30年後、いつか今の苦労が終わった時、私は、
「あぁ〜この人と一緒に生きて良かった。この人の為に苦労してきて良かった。」
と思いたい。
自分が決めたことに、責任を持てる人間になりたい。
ただ、それだけ。