マクガフィン探索記 -104ページ目

マクガフィンを訪ねて三千マイル

お久しぶりです!

いやぁ、ここ数日仕事で海外に行ってたんで更新できませんでした。

どこに行ってたと思います?

ウフフ


御存知、今話題沸騰中!爪きりのハンドル(使用時に裏返す部分。表側にプラスチックの盛り、裏側にヤスリの配置が一般的)の山(使用時にテコの支点となる部分。見た目の割にトリッキーな動きで相手を翻弄するが監督の評価はさほど高くない)のモデルとなったナッペラボン山を有する、ミェススヨ・ダ・ヌィにお邪魔してきました!

最近だと前回のオリンピックでの、開会式から捕食されちゃうっていうハプニングが記憶に新しいですよね。パーカーの紐の原産国でもあるそうです。

そんな国でマクガフィンの目撃情報があったとのことで盗るもの(主にギャルのパンティー)も撮りそこね(主にギャルのパンティー)ながらも急行したってぇ次第。


現地ではガイドと目撃者と行動してたんだけど、このガイドがもううるさい。
「コレハ7歳ノ時ニコブラニ噛マレタ傷デス」とか「ワタシノ父親ハ村デ一番アレガビューティフルダタカラ男モ女モヤッテクレ言ウヨ」とか。いやいや、あんたの自慢とか下ネタとかいらないっつうのにずっと喋ってんの。で笑ってんの。超陽気。

逆に目撃者は何にも言わない。ガイドが紹介しただけで声すら発してない。クワガタをゴキブリと間違えて殺虫剤を執拗なまでに噴射されて殺された11の夏の俺のよう。ずっと俯いてる。とにかく暗い。超陰気。

そんなメンバーで進んでったら不意にガイドが指差した。

ガ「アレガソウダヨ!野生ノマクガフィン!」


ドクン…ッ


まだ見ぬマクガフィンに胸が高鳴った。

顔を上げる。


それは、いた。


俺「こ、これが…?」


その時特派員が見たものは!?


後半に続く。

帯広バトルロイヤル(後編)


僕は、決断した。



「ぶもっふ!?」

花子がたじろぐ。


そう、ご察しの通り。

僕は一瞬にして身につけていたものを取っ払ったのだ。
全て、だ。

そしてそれらをシュルシュルシュルーってな具合に十把一絡げに丸めると全身で抱えこみ、花子に背を向けた。


フフン、これで赤いものは貴様の矮小な双眸には映ってはいまい。


僕は勝利を確信し、にわかにほくそ笑んだ。


だが何ということだ。
花子は柵を軽々と突き破り、こちらに向かってくるではないか!


な、何故だッッッ!!

赤いものは取っ払ったはず。残っているのは黒いバンドTと市松模様の靴下とーートランクスかッッッ!

そうだった、ちくしょう! 今日のパンツは赤いミニドラがこれでもかとプリントされたトランクスだった。

ガッデム!
間に合ってくれ!!


すぐさま脱衣にかかる。が、他の衣類を抱えているのと突進してくる花子のプレッシャーでうまく脱げない。

くそ、くそ、くそぉぉぉッッ!!



…気合い勝ちだった。
間一髪というところでトランクスは脱げた。

成功の余韻に浸る間もなく、それを十把一絡げに加え、再び花子に背を向けた。



勝った。


そう思った刹那、僕の体は宙を舞っていた。

ーーい、一体何故…?

もう僕に残っていたのは黒いバンドTだけだというのに…?


薄れゆく意識の中で僕は見た。

すぐそばのホテルのガラスに映る僕を。

ひねりを加えながら重力に引かれていく様を。

その剥き出しの尻が寒さで赤くかじかんでいたのを。



そうか、ここは帯広だったな…。



グシャリと鈍い音。

舞い上がった片方だけの市松模様の靴下がヒラヒラと翻る。

まるで、チェッカーフラッグのように。


帯広バトルロイヤル(前編)

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今日は天気がよかったから北海道は帯広に行ってきたよ!


やっぱ寒ぃ!

いやぁ、北海道の寒さってキンと澄んでて背筋が伸びる思いですなぁ。

「シャキッとしたまえ」
なんてね、言われてるみたいでね。

で、歩いてたら





アッー!




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普通に駅前にいるし。

花子さんだそうです。こち亀で赤いものに突進する癖のある牛と同じ名前。中川のフェラーリF40を破壊したアイツと。


…ハッ!

花子の視線を感じ、僕はとっさに気付いた。

今日の僕の格好は赤いニット帽に赤いジャケット、赤いボトムに赤いラバーソール、おまけにリュックまで赤い。ラッキーカラーなんてまるで嘘じゃないか。


おしまいだ…や、やられる……


花子はこちらを見据えたまま鼻息を荒くしていく。その様はまるでグリーンランプを待ち構えてエンジンの回転数を徐々に上げていくスタート前のF1だ。


僕は、決断した。





後半に続く