討論会に参加できなかったので、ここに私見を述べます。“死”の代償として死を望むのは、あまりに単純であり、『目には目を、歯には歯を』と言う5千年も前の律法を、金科玉条のように掲げるのは無理があると思う。懲役なり罰金なり、数量化して考えるのが近代法というものだと思う。同害復讐法を唱える人によく見受けられるのは、そこに『赦す』とか『あわれむ』とか、『和解する』といった言葉が出てこないことである。なるほど、復讐も一種の正義には違いない。しかし、そうした歴史を乗り越えて現代があるのだと思う。さらに私見を述べれば、それでもなお『ゆるさない』『死んでくれ』『裁く』と言う人には、ろくな将来が待っていないと思う。