福島を語るうえで最も重いテーマの一つ”健康被害”
さらには、こどもへの影響が心配される「甲状腺がん」
こういったことに触れるたびに当ブログから離れていった方も、
たくさんいると思う。
「”復興支援ブログ”じゃないの、これ?」
「ほんとは復興を邪魔したいのか、これ?」
なんて言って。
はじめて書きますが、
ときどきは裏切ってしまったかもしれませんが、
できるかぎり大切にしてきたこのブログの背骨には
「被災者に寄り添う」という大それたテーマがあります。
「東京電力福島第一原発事故」が起きてしまい、
「チェルノブイリ原発事故」に学び、
4~5年後に発生するであろう「甲状腺」への健康被害を考え、
その時、何を発信出来るのか?
この国ではおそらく物言えない風潮になるであろうその時に、
だれか、何か言えるのだろうか?
なんてことも考えました。
実際には、もっと早くに「甲状腺」への健康被害は報道されました。
自分が考えるに、最も問題なのは、
目をふさいでしまいなかったことにしてしまったり、言いたいことが言えなくなること。
事実、それは現在起こっていて、
政府は福島で起きた「原発事故」の教訓を生かさず、
なし崩しの「再稼働」にまっしぐら!
2011以前の日本に戻ろうとしています。
長くなりましたが
以下は
NHKスペシャル”38万人の甲状腺検査~被ばくの不安とどう向き合うか~”より・・
「チェルノブイリ原発事故」の4年後から
健康に深刻な影響を与えたとされる”放射性ヨウ素”。
福島県では原発事故当時、お腹にいた子を含めた18歳以下を対象に、
38万人を30年にわたり、繰り返し診察することを決めている。
福島県立医大による検査は2巡目を迎えているが、
受診率は1巡目と比べて3割台に落ち込んでいる。
1巡目の医大の対応も不安をあおる結果をよんだ。
わずか2行で告げられる検査結果。
さらには、
「被ばくの不安から目を背けたい」
「疲れてしまった」
「知らなくてすむなら知らないでいたい」
そんな親の思いも
2巡目の検査から遠ざける要因になってしまった。
チェルノブイリの「5分の1」といわれる放射性ヨウ素。
実際の放出量も、
個人の被ばく量も、
今となっては計測することはできない。
大人の場合、死亡率が最も低く、治療しやすいと言われる「甲状腺がん」。
子どもの場合、症例数が少なく、進行のスピードが解らないため、
継続した検査が必要とされる。
しかし、先に述べたように長期にわたる検査がもはや危ぶまれている。
そんな中、今も外で遊ぶことが制限される園児たち。
伸びない受診率・・
1巡目の検査では、親は検査に立ち会えず3分弱の検査が行われ、
2か月後に1枚の結果通知が送られてきた。
A1、A2、B,Cと四段階に振り分けられ、
ほとんどの人はA1とA2で半数近くをわけあった。
「A2」→小さな結節か嚢胞がありますが、二次検査の必要はありません。
医学的にはほとんど問題がないとされる「A2」の親たちも、
添え書きもないそのたった2行にかえって不安を抱えてしまった。
さらには2巡目で「B」と判定され、
二次検査で「問題なし」と診断されたケースでは、
エコー検査の画像すら見せてもらえなかった。
手書きのスケッチは不信感をあおるものとなってしまった。
福島医大の見解は、詳細な説明はかえって不安をあおるものと考え、
「不安の解消」に重きを置いたとされる。
そして、一刻も早く1巡目の検査を終わらせることを優先した。
2年半で38万人を検査するには、
1人3分以内で終える。
通知の結果も詳細は控えることが決められ、
医大の意志とは裏腹に不信感をあおり信頼を失ってしまった。
このままでは検査を受けない住民が増えてしまうと考え医大は、
通知の情報を増やし、検査画像も簡単な手続きで得られるように改善した。
そして、検査の内容や意味について各地で説明する活動をはじめた。
その説明会で・・
(子)「僕、がんになるの?」
(母親)「検査もやっぱり何回もあるから怖いって」
その会場でのアンケートでは多くの人が、
<不安が強い 10>をチェックした。
母親たちは「自分のせいでこどもが被ばくしてしまった」
という”自責の念”を強く持ってしまっている。
・これ以上不安と向き合うことに耐えられない。
・疲れてしまった。
・できることなら検査をせずにすませたい。
・多くの情報に振り回されている。
・こどもたちの食材は公民館の放射線検査を受けている。
・結果が怖い。良ければいいが、悪ければどうしよう・・。
こんな母親たちの声を聴いて立ち上がらずにいれますか
全国のブロガーさんたち!
・検査への不満、不信
・住民の意識の変化
を受け
県、医大は「不安の解消」を排除したという。
一見、日常を取り戻している親は
不安を押し殺して暮らしている。
原発事故の影響とは考えにくいと判断している医大には批判が集まる。
県民一人一人の被ばく量や、子どもの影響はわからないのだから。
「チエルノブイリ原発事故」
ベラルーシでは全国民の9割以上が”甲状腺検査”の受診を受けている。
チェルノブイリから420km離れたブレスト州。
以前は都市の一部でしか受けられなかった検査も、
地域の医療機関で受けられるようになっている。
風邪などで病院に来た場合でも触診で検査される。
触診は義務化されている。
病院に来れない人にも→移動検診車にて往診→触診→異常があれば詳しい二次検診。
となり、早期発見に役立っている。
毎年、200人のがんが見つかり、
場所や大きさによっては手術が行われている。
そんなブレスト州の住民も28年経ったいまも不安が消えないという。
そんな不安を取り除くためブレスト州では
医師と住民が”甲状腺”について話し合うよう義務付けている。
「多くの場合、進行も遅く、治療も可能」だということを。
医療関係者は語る、
「お互いに問題意識を持ちながら、
力を合わせていくことが何より大事」。
福島では長期的に続けられる”甲状腺検査”をまかなえる医師の育成が始まっている。
2年間で新たに74人。
さらに医大は市町村との連携も深めている。
医大だけで38万人に向き合うことが困難だからだ。
浪江町では、二年前から診療所で検査を受けられる。
医大の検査とはちがい納得いくまで説明を受けられ安心を得られる。
その背景には強い危機感があった。
浪江町では県外避難者に対する取り組みもおこなっている。
”復興支援員”が生活相談で戸別訪問したときに医大での検査を勧めている。
福島での検診が難しい場合、
首都圏の指定医療機関でも無料で診察が受けられることを伝えている。
・不安に疲れた。
・(復興に進む)まわりに気を遣い、声をあげられない。
そんな声を聞こえないふりができますか?