逮捕から留置場に落ち着くまでは、ほぼ一日がかりだ

 

初めての逮捕後は、丸一日眠ることはできない

逮捕されたショックから立ち直ることができないからだ

 

寂しく、惨めで、情けなく、侘しいばかりの気持ちになる

初めての”牢屋”での一夜は地獄の一丁目である

 

翌日からは取り調べが延々と続き

調書を何枚も採らされる

 

後でわかった話だが

慣れた被疑者たちは、取り調べでは

自分の都合の悪い尋問に関しては”黙秘権”を使用するらしい

 

初めての私は、訊かれることは何でも話したが

後にそれが刑事の術中にハマったと後悔することになった

 

 

刑事は真実を追求するのではなく

「短期間の取り調べで、起訴に持ち込む証拠を強引に集める」

だけを目的としているからだ

 

極端な言い方をするならば

刑事にとって”真実”などどうでもよいのである…!

 

真実など追及する刑事は

「相棒」の杉下右京だけなのかもしれない

 

初期の段階で、弁護士がついてくれると

この術中にハマらないですむが

ほとんどの場合、早い段階で不利な言質をとらされてしまう

 

取り調べの”可視化”が叫ばれるが

初犯の被疑者は、とても不利な状況で取り調べを受けることになる


私も、それが全て彼らが集めた

証拠固めのためへの


誘導

だったとはわからなかった

 

何度も言うが

警察に”真実”は通用しないのである

彼らは、真実などどうでもよく

限りなく「証拠集め」だけに翻弄しているだけだからだ

 

正義の味方でもなんでもなく

そのやり口と言動は”反社会勢力”となんら変わらない

 

警察官の犯罪が昨今、頻繁化しているが

なんら不思議なことではないと感じる

 

つづく…