見せてもらおうか、auスマホの実力とやらを
「おサイフ」対応、KDDI反撃 スマートフォン「IS03」発表
KDDI(au)が出遅れていたスマートフォン(高機能携帯電話)で反転攻勢ののろしを上げた。4日、スマートフォンでは初めてとなる電子マネーの「おサイフケータイ」に対応した新機種「IS03」(シャープ製)を、11月下旬以降に発売すると発表。デザイン性の高い端末や「着うた」で若者の支持を得たかつての勢いを取り戻すべく、巻き返しに出る。
「auの本気度を、このIS03で見てほしい」。同日、東京都内で開かれたシャープとの共同記者会見。12月の社長昇格が内定しているKDDIの田中孝司専務はこう強調した。
IS03は、米インターネット検索大手グーグルの基本ソフト「Android(アンドロイド)」を搭載。スマートフォンとしては初めて「おサイフケータイ」に対応し、ワンセグ(携帯端末向け地上デジタル放送)を採用した。従来型の携帯電話でおなじみのこうした機能をスマートフォンで引き継ぐことで「『1台持ち』にこだわった」(田中専務)のが特徴。価格は3万円台後半を想定している。
国内のスマートフォン市場は、ソフトバンクモバイルが2008年に発売した米アップル製の「iPhone(アイフォーン)」の大ヒットで市場が急拡大。だがauはその潮流を見誤り、対応が後手に回ったことで携帯電話事業の低迷を招いた。田中専務も「当初はスマートフォンはなかなか売れない、一過性のものだ、との見方が社内にあったのは事実」と認める。
調査会社のMM総研によると、国内のスマートフォンの年間販売台数は15年度に2030万台と09年度(217万台)の9倍超に拡大し、携帯電話販売台数全体の過半数を占める見通し。それだけにauにとっては早期の立て直しが急務といえる。
このためauは、IS03を含めて今年の秋冬商戦でスマートフォンを数機種投入し、来年の夏商戦では新商品の半数程度をスマートフォンとする方針。
国内のスマートフォン市場はアイフォーンが7割超のシェアを握り、他を圧倒している。(森田晶宏)
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